米メディアがプロレスWWE挑戦中の中邑真輔を「WWE界のイチロー」と絶賛
新日本プロレスから全米の超人気のプロレス団体WWEへ移籍して1年になる中邑真輔(37)をヤフースポーツやESPNなどの米国のスポーツメディアが特集記事として取り上げ、ヤフースポーツは、「WWEのイチロー、中邑真輔に会おう」というタイトルをつけた記事を掲載した。 記事では、現在、43歳にしてマーリンズで活躍中のイチローがマリナーズに移籍した2001年を振り返りながら、中邑のWWE上陸を重ね合わせた。 「最初、米国人はイチローに何を期待してよいのか分からなかった。しかし、イチローはこれまでの選手と違った。日本から来た初めての野手で新人賞とMVPを受賞する伝説的な1年目のシーズンを送ったのだ。そして、イチローがこの16年間の間、野球界でやってきたことを、今、中邑真輔がWWEでやっている」 中邑は、昨年2月に新日本プロレスを退団、WWEと電撃契約を結ぶと、WWEの下部組織であり、どちらかというと次世代の人気選手を育てる“2軍”のような立場にある「NXT」で4月にデビューした。同記事は「中邑は、この会社の傘下にいるレスラーの中で最も人気のある一人となった。1年足らずでアメリカ人ファンの楽しみ方の経験を変えた」と、短期間で人気を得たことを伝えている。 WWE入団に入るまでの道のりもイチローと似ている。 「イチローと同じように、中邑は日本で長く成功した後、米国にやってきた。中邑は23歳のときIWGPヘビー級で最年少でチャンピオンになり、次の14年間で9回、IWGPに勝ち、彼の世代の最も優れたレスラーの一人という評判を得た」と新日本プロレス時代の経歴を紹介した 日本で成功を得ていたにも関わらず、中邑がなぜWWEに戦いの場を求めたのか?という理由についてが海外メディアの関心事のようで米ヤフーのインタビュー取材に対して、中邑は以下のように答えた。 「日本で全てのことを成し遂げたように感じた。自分自身に挑戦したかった。何か新しいことをしたかった。だから、WWEに来ることを決めた。WWEは世界中で最大のレスリングのプラットフォームを持っている。それにアメリカに移ってくるという挑戦もしたかった。全てが新しいことだった。それを経験したかった」 また中邑がWWEで人気を博している理由については、「この1年間で、レスリングファンは中邑のことを知るようになってきた。37歳のスターは全ての面でユニークだからだ。彼のバイオリンテクノから、リング上でのパフォーマンスまで。中邑は我々に日本のレスリングがどういうものかを紹介してくれた。中邑のスタイルは米国のプロレスリングとは全く違う。ザ・キング・オブ・ストロング・スタイルというテクニックで、それはアントニオ猪木から学んだものだ」と、分析している。モハメッド・アリと対戦したアントニオ猪木は全米のプロレスファンの間でも知られた名前なのだ。 米ヤフーの記事によると、WWEは、世界へのグローバルな展開をしており、そこでも中邑は貢献しているという。「(WWEは)中国のレスラーと契約したり、英国でトーナメントをしている。中邑、A・Jスタイルズ、カール・アンダーソンらは、大きなステージへ向かうことができる才能であることを見せている」