箱根駅伝 早大が7年ぶり往路トップ3 5区で「山の名探偵」こと工藤慎作が区間2位の快走
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走往路(2日、東京・大手町-神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場=107.5キロ)青学大が5時間20分1秒で2年連続7度目の往路優勝を果たした。3日の復路に総合2連覇が懸かる。中大が1分47秒差の2位で続き、早大が3位。2年ぶりの総合優勝を目指す駒大は4位、大学駅伝3冠に挑む国学院大は6位だった。 伝統のたすきが、7年ぶりにトップ3で芦ノ湖に届いた。トレードマークのメガネを着用した早大の5区、工藤慎作(2年)が瞳を輝かせた。 「きょうは100点満点です。自分自身の想定よりもはるかに上をいけたのは大きかった」 1区の間瀬田純平(3年)が、4位でスタートダッシュに成功。エース区間の2区で山口智規(3年)=写真(手前)=が区間12位で全体11位まで落としたが、3区で期待のルーキー山口竣平が、区間3位の好走で5位に。4区の長屋匡起(2年)が区間8位で粘り、6位で〝山の名探偵〟こと工藤にたすきをつないだ。 昨年は5区で区間6位。この日も、冷静に山を駆け上った。10・6キロ付近で駒大、15・3キロ過ぎに創価大を抜いて3位に浮上。花田勝彦監督からは、「山の名探偵、山の問題を解決しよう」などと声を掛けられて奮起。1時間9分31秒の区間2位で、最後は左手の人さし指を前に突き出す『コナンポーズ』でゴールテープを切った。 昨年大会でメガネをかけて山を駆け上る姿が話題となり、人気アニメ「名探偵コナン」の主人公・江戸川コナンの本名、工藤新一と名前が似ていることもあり、〝山の名探偵〟の愛称がついた。この1年は、マラソン練習に注力。体幹も強くなり、平地での走力も向上した。 首位青学大とは2分29秒差。3日の復路で14年ぶりの総合優勝を目指す。「上位争いをただただ楽しんで。3番以内でいければ」と工藤は思いを託した。(高橋朝香)