伏見工業から校名変更でも…「信は力なり」 京都工学院ラグビー部、悲願の花園へ
■「ラスト10分」のこだわり “赤黒”花園で復活
広川キャプテン 「こういう厳しい試合になるということは予想していたので。その苦しい時間にどんだけ自分たちが仲間のために頑張れるかというのを、練習からずっと言い続けてたんで。ここで自分が決めれないとキャプテンじゃないなっていう気持ちになったので、もう強気で勝負しました」 背中でチームを鼓舞する広川キャプテンのトライ。赤黒のジャージが躍動する。杉山選手のコンバージョンキックも決まり、京都工学院が7点をリード。 しかし、ここから試合巧者の京都成章が猛反撃。ゴール前のラインアウトからモールを押し込み反撃ののろしを上げる。 だがコンバージョンはゴールをそれ、京都工学院が依然リード。ラスト1分を切って点差は2点。京都成章の攻撃が続く。実力は互角だが、1年間この日のために強化してきたディフェンスが突破を許さず、京都工学院の勝利への執念がわずかに上回った。 「平尾2世」杉山選手の意地のタックルが相手をめくり、京都成章の猛反撃を食い止める。 このタックルに呼応するように、最後は途中出場の岸田選手がジャッカルを決め、反撃を断ち切った。 杉山選手 「ディフェンスが強みだったので、練習の中でもこのラスト10分というこだわりがあったので、ラストタックル決められて良かったです」 ノーサイドの笛と共に、喜びを爆発させた選手たち。 広川キャプテン 「嬉し涙で声も出なかったです。ここからは京都の代表として、京都成章の分も、その他の高校の分も背負って。優勝目指して頑張っていきたいと思います」 大島監督 「彼らがこの1年間積み上げてきた部分、セットプレー、それからディフェンス。やっぱりそこが最後、勝敗を分けたなと思いますし、3年生が中心として出られる子も出られない子もひとつになって頑張ってやってくれた結果がきょう、花園出場という結果につながったので非常に嬉しいです」 「あなたにとって花園とは」 広川キャプテン 「僕の憧れの場所です。小さい頃から家族と花園行ったり、友達と花園行ったり自分がずっと見てる所だったので、次は自分が(そこで)ラグビーしたいなと思ってました」 杉山選手 「憧れの場所です。自分が目標にしてきていた舞台で、そこで自分のプレーを見せるのが目標であって最大のターゲットだったので。それを花園では見せていきたいです」 大島監督 「名前は変わりましたけど京都工学院として“赤黒”を花園で復活させるのは、出場するだけじゃなくていい試合をしないといけないと思ってますし、それに向けまた頑張ってやっていきたいと思います」 「信は力なり」106名の部員たちが、伏見工業の精神とプライドを受け継ぎ戦う、京都工学院。伝統の“赤黒”ジャージが再び花園へ。長き雌伏の時を経て、全国制覇への第一歩を踏み出した! ■ラグビーウィークリー ■ジャパンラグビー リーグワン 2024-25 試合日程
テレビ朝日