マツダのEV向け電池の組み立て工場、山口県岩国市に建設へ…2027年度に稼働予定でEV生産本格化へ
マツダは6日、山口県内での新設計画を明らかにしていた電気自動車(EV)向け電池の組み立て工場について、同県岩国市に建設すると発表した。2027年度の稼働を予定する。マツダは27年以降にEV生産を本格化する計画で、電池を供給する重要拠点となる。投資額や工場での雇用人数は非公表。 【写真】トヨタが新設するEV向け電池工場の予定地(福岡県苅田町で)
旭化成建材の岩国工場跡地の約19万平方メートルを活用する。完成車を生産する本社(広島県府中町)の隣接工場と、山口県防府市の防府工場の2工場のほぼ中間地点に位置し、生産能力は年10ギガ・ワット時とする。現時点でどちらの工場に供給するかは未定としているが、物流面で適地として選んだとみられる。
マツダは27年に同社初となるEV専用プラットフォーム(車体)を採用する量産車を導入する予定だ。昨年までにパナソニックエナジーと車載用電池の製造で協業し、山口県内に工場を建設することを発表していた。
岩国の新工場では、パナソニックエナジーが大阪府の工場で製造する円筒形リチウムイオン電池セルの供給を受け、車体に搭載するためにパッケージ化するなど、車載用に完成させる工程を担う。