【Bリーグ開幕特集 佐賀バルーナーズ】昨シーズンからの積み上げは西地区随一、チャンピオンシップ進出なるか
新加入は金丸晃輔のみとロスターを大きく変えずに新シーズンに挑む
初めてのB1挑戦となった昨シーズンは、B2時代から継続してきたディフェンススタイルに帰化選手ジョシュ・ハレルソンが加わり快進撃を見せた。1月末には5連敗を喫する時期もあったものの、3月末にはチャンピオンシップ進出ボーダーラインまで2ゲーム差に迫った。 結果的には29勝31敗の西地区5位で終えたが、B1昇格チームとしては史上最高勝率を叩き出し、一定の成果を得たシーズンと言えるだろう。その自信の表れか、今オフはほとんど選手を入れ替えず、昨シーズンまでの一貫性を持って新シーズンに挑む。退団は葛原大智のみで、昨シーズン2月に練習生からコールアップされた中西佑介は再び練習生に戻りチームを支える。 新加入は三遠ネオフェニックスから加入となった金丸晃輔のみ。3ポイントシュートが得意な選手が多く、試投割合も高いチームではあるが、オフェンス力の強化を図ってきた。佐賀を指揮し4シーズン目となる宮永雄太ヘッドコーチのもと、さらなる高みを目指すシーズンが始まる。 昨シーズンは昇格初年度ながら、ディフェンシブレーティングがリーグで4番目にいい数字を記録した。ロスターが変わらないことから、このディフェンス力は今シーズンも健在だろう。オフェンシブレーティングは19位と苦しんだため、改善は不可欠。特に2ポイントシュートの成功率が最後まで上がらなかったため、より良いオフェンスをクリエイトしていきたい。レイナルド・ガルシアや角田太輝のアタックが生命線となってくる。 レイナルド・ガルシア 昨シーズンは60試合中56試合で先発出場し、平均15.6得点、4.1リバウンド、3.9アシスト、1.9スティールとB1でも力があることを十分に証明した。パワフルなドライブから自らフィニッシュすることもできる上、アシストも多彩で今シーズンもオフェンスの起点を担うのは間違いないだろう。 相原アレクサンダー学 昨シーズンは中盤までは出場機会が不安定だったものの、終盤には安定して10分以上のプレータイムを獲得。今シーズンはより多くの活躍が見られると期待が寄せられる。フィジカルを生かしたディフェンスはもちろんのこと、ガルシアや角田に次ぐオフェンスの起点としての成長も楽しみだ。 金丸晃輔 言わずと知れた日本を代表する名シューター。ここ数シーズンは島根スサノオマジックや三遠などトランジション志向のチームでプレーしていたが、佐賀はMVPに輝いた時のシーホース三河のようなハーフコートバスケの色も濃いため、スタイルもマッチする。オフェンス力の強化にはこれ以上ない選手である。
ズッボン