里親月間で啓発イベント トークショーや映画上映など(東京育成園)
こども家庭庁が提唱する10月の里親月間に合わせ、社会福祉法人東京育成園(千葉茂明理事長)は15~19日、BONUSTRACK(東京都世田谷区)で、里親の啓発イベントを開いた。 5日間を通した催しでは、里親とこどもを被写体にした写真展を実施。靴下や弁当箱、シャツなど、かつて日常生活を共にした品物も展示しており、多くの人が足を止めた。 19日には、里親に関するトークショーや、里親が実際の生活の様子などを話す「里親カフェ」も開催。虐待経験者のリアルな声に迫ったドキュメンタリー映画「REAL VOICE」を上映した。 社会福祉法人仁慈保幼園や大三島育徳会、NPO法人バディチームとも連携し、ワークショップや、焼き菓子、アクセサリーなどを販売する催しも行った。 東京育成園は2020年から、世田谷区の委託で里親を支援するフォスタリング機関を運営している。20~23年度までの4年間で、56家庭が新たに里親登録したという。同法人の岩田祐一郎さんは「今後もさまざまな団体と連携し、里親への支援を進めたい」と話した。 東京育成園は1899年、東北三陸地方の大津波による孤児たちを受け入れる「東京孤児院」として創設。現在、小舎の児童養護施設11カ所と保育所1カ所などを運営している。