食糧不足の解決期待で急成長、フードテック関連15銘柄
欧米を中心とし、従来の食肉から代替製品である植物肉、培養肉の需要が高まっている(イメージ写真:HAPPY SMILE / PIXTA)
2024年は世界的な食糧不足が顕在化する年となるかもしれない。 世界中で頻発する異常気象から干ばつなどが引き起こされ穀物生産が大きく落ち込んでいる。 2022年以降のロシア侵攻により、穀倉地帯であるウクライナでの小麦やトウモロコシの生産が打撃を受け、これにより世界的な食品の高騰を招いている。 一方で人口は増加の一途だ。国連によれば、世界の人口は2030年に85億人に達し、2050年には97億人まで増加する見通しだ。これにより、農林水産省によれば2050年の世界の食糧需要量は2010年比で1.7倍になるという。 特に懸念されるのがタンパク質不足だ。動物性タンパクでは現状の世界の畜産業や水産業だけでは安定供給は困難とみられる。 このほか、欧米を中心とした健康志向の高まりから植物性タンパクへの要請、ベジタリアン、ビーガン(完全菜食主義者)の増加があるほか、イスラム教の「ハラル」(豚と派生物はすべて禁じられている)への対応など、動物性タンパクの抑制のなかでタンパク質不足への課題解決を講じていかなければならない。
本文:3,078文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
野津 滋