アルファバスジャパン、小型EVバスに自動運転仕様を設定 24年度中に提供
加賀電子グループで電動バス(EVバス)事業を手掛けるアルファバスジャパンは、全長6メートルの小型モデル「e-city L6」にレベル4(L4)自動運転仕様を設定し、2024年度中に顧客に提供する。5月30日に東京都内で発表会を兼ねた試乗会を開催した。「今までの実証試験レベルではなく素早く実用化する」(同社伊東信輔副社長)という。 【関連写真】アルファバスジャパンの伊東副社長 アルファバスジャパンは、加賀電子子会社のエクセルや中国の江蘇常隆客車(アルファバス)が出資。江蘇常隆客車製EVバスを取り扱う。e-city L6は3月に日本で発売。競合と見込む他社の先行製品より全長が1メートル近く小型ながら、乗員定員は29人と同等水準を確保した。 都市型路線バスに多い2ドアではなく1ドア仕様で、環境省が選定した「脱炭素先行地域」に該当する73地域の自治体向けにコミュニティーバス需要を見込む。 11月には自動運転仕様を発売予定。 アルファバスジャパンでは30年度までに累計2000台のEVバス販売を達成し、国内シェア20%を獲得する目標を掲げる。
電波新聞社 報道本部