トレードに動いたレイカーズだが、まだ優勝候補とは呼べず。「問題は、デイビスとペアを組む真のセンターがいないこと」と現地メディア<DUNKSHOOT>
ロサンゼルス・レイカーズは、昨年12月29日(日本時間30日)にディアンジェロ・ラッセルを放出し、ブルックリン・ネッツからドリアン・フィニー・スミスとシェイク・ミルトンを獲得した。しかし、元NBA選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は、プレーオフで結果を残すにはセンターが必要だと説いている。 【動画】レイカーズが最後に優勝した2019-20シーズン超絶プレー集 レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスを擁するレイカーズは開幕3連勝、11月には6連勝を飾ったが、11月下旬以降は2度の3連敗を喫するなど8勝9敗と失速。ロブ・ペリンカGM(ゼネラルマネージャー)は、ラッセルとマックスウェル・ルイス、ドラフト2巡目指名権3つ(2027年、30年、31年)を手放し、ネッツからフィニー・スミスとミルトンを獲得するトレードを成立させた。 レイカーズは平均失点リーグ20位(114.3失点)の守備を強化する必要があり、3&Dとして定評のあるフィニー・スミスは理論上、オフェンシブなラッセルよりもフィットするだろう。しかし元選手たちには、2019-20シーズン以来のリーグ優勝を狙うにはまだ物足りないと映っているようだ。 アリナスがホストを務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』に出演したケニョン・マーティン(元デンバー・ナゲッツほか)は、「5MAN(センター)を獲りに行くべきだ。プレーオフでジョーカー(ニコラ・ヨキッチ)たちと戦えるチームだと思うかい?」と指摘した。 レイカーズは過去2年、いずれもナゲッツに敗れてプレーオフで敗退。レブロンは40歳となり、デイビスもケガの不安は拭えない。デイビスが主にパワーフォワードとしてプレーしてタイトルを獲得した2019-20シーズンの形に戻らなければ、優勝のチャンスはないとアリナスも考えているという。 「チームの他のビッグマンがどれだけAD(デイビス)のプレッシャーを軽減できているか。ジャベール(マギー)がいた時は、4番(パワーフォワード)でプレーできた。ディフェンスに関して言えば、ベン・ウォーレスは1人でも素晴らしいディフェンダーだったが、ラシード・ウォーレスが隣にいたらどうだった? 最高の輝きを放った。5MANがいれば、4番としてヘルプに回ることもできる。(プレーオフ)シリーズで彼が5MANとしてプレーしなければいけない状況は厳しい」 優勝したシーズンにはマギーやドワイト・ハワードというベテランセンターがいたが、近年はデイビスへの負担が大きく、今季もジャクソン・ヘイズ、クリスチャン・ウッド、ジャレッド・ヴァンダービルトと離脱者が相次いでいてインサイドの層は手薄だ。 『sportskeeda』のミゲル・デ・グズマン記者も、「レイカーズのフロントが解決しなければならないもうひとつの問題は、デイビスとペアを組む真のセンターがいないことだ」と指摘。「チームを真の優勝候補に変える可能性を持つセンター獲得の噂がある。これは、センターが不可欠だと考えれば理解できる。レイカーズは攻撃で信頼できる八村塁を犠牲にする必要があるが、代わりに守備の要となる選手を獲得すべきだ」と論じている。 ユタ・ジャズのウォーカー・ケスラー(身長213cm/今季平均10.2点、10.9リバウンド)やワシントン・ウィザーズのヨナス・ヴァランチュナス(身長211cm/今季平均11.9点、8.0リバウンド)らが獲得候補として噂に挙がるなかで、レイカーズは2月のトレード期限までにさらなる動きを見せるのだろうか。 構成●ダンクシュート編集部
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