川崎Fはマルシーニョ弾守り切れずドロー…WB起用の広島MF満田誠が復活の同点ゴール!!
[6.29 J1第21節 川崎F 1-1 広島 U等々力] J1リーグは29日、第21節を各地で行い、川崎フロンターレとサンフレッチェ広島が1-1で引き分けた。川崎Fは前半23分に決まったFWマルシーニョのゴールで先制したが、後半は一方的な劣勢が続くと、広島はウイングバック起用のMF満田誠が後半43分に劇的同点ゴール。オープンな攻め合いが続いた激闘は両者勝ち点1を分け合った。 【写真】「マジで美人」「可愛すぎてカード出る」現地観戦した女子アナに称賛集まる ホームの川崎FはFW家長昭博が前節・湘南戦(△1-1)に続いてまたもベンチを外れ、MF遠野大弥が右サイドハーフで先発。またDFジェジエウ、MF瀬古樹も2試合ぶりに先発復帰した。対する広島はFWピエロス・ソティリウに代わってFWドウグラス・ヴィエイラが2試合ぶりに先発した。 まずは前半4分、広島が相手のビルドアップにプレッシャーをかけると、FW大橋祐紀がDF高井幸大からボールを奪い、ボールはフリーのD・ヴィエイラに流れる。しかし、振り向きざまのシュートはMF橘田健人がブロック。対する川崎Fは同14分、左サイドを攻め上がったDF佐々木旭が右足で狙うも、わずかにゴール右へ外れた。 その後もオープンな攻防が繰り広げられる中、広島は前半18分、左ウイングバック起用ながらペナルティエリア内でカットインした満田が右足シュートを狙うも、川崎F守備陣がこれをブロックし、今度はFWマルシーニョの単独突破でカウンターを試みるが、こちらも広島守備陣が立ちはだかった。 そうして迎えた前半23分、川崎Fがついにこじ開けた。左サイドを駆け上がった佐々木のクロスを起点とした波状攻撃は広島守備陣に阻まれたが、二次攻撃から瀬古が左足ミドルシュートを狙うと、広島MF東俊希に当たったボールが軌道を変え、GK大迫敬介を強襲。こぼれ球にFWマルシーニョが詰めた。 失点後、広島は左ウイングバックの満田とボランチの東のポジションを交代。その後はボールを保持しながら押し込むことができるようになり、主導権を回復した。ただ、川崎Fの守備ブロックも集中力を失わず、広島のスピーディーな攻撃にしっかりと対処。そのまま1-0で前半を終えた。 そのまま迎えた後半開始時、広島はD・ヴィエイラに代わって18歳で高校3年生世代のMF中島洋太朗を投入。今季はここまで2試合の終盤から出場していたが、2試合連続の出番で最も早いタイミングでの起用となった。中島はボランチの一角に入り、トップには大橋、シャドーには満田が回った。 その後は中島が高い位置で攻撃に関わり、うまく相手のプレッシングをいなしながらゲームメーク。後半11分には川崎Fがカウンターを仕掛け、マルシーニョがDF塩谷司、DF中野就斗を次々にかわし、エリア内にもぐり込んだが、DF佐々木翔のカバーリングに阻まれた。 川崎Fは後半17分、中野との桐蔭横浜大同期マッチアップとなっていたFW山田新に代わってFW小林悠を投入。さらに同19分、ドリブル突破が冴えていたマルシーニョが負傷し、MF宮城天が入った。その後、広島も次々に攻撃のカードを入れ、システムを3-5-2に変えて攻撃の圧力を高めていった。 すると後半43分、広島が同点に追いついた。ポジション変更で再び左ウイングバックに移っていた満田がドリブルで仕掛け、斜めのパスをFWエゼキエウに差し込むと、トリッキーなヒールパスを受けて右足一閃。ミドルシュートがDFジェジエウに当たってゴールマウスに吸い込まれた。 満田は4月6日に行われた第6節・町田戦(◯2-0)以来15試合ぶりのゴール。一時は不調から先発落ちも経験したが、復活を印象づけるゴールとなった。試合はこのままタイムアップ。両者とも勝ち点1を積み重ねた。