元宝塚・加茂さくらさん「肺がん」で逝去 発症しやすい年齢や死亡率を医師が解説
肺がんになりやすい年齢についてよくある質問
ここまで肺がんになりやすい年齢・罹患率・死亡率などを紹介しました。ここでは「肺がんになりやすい年齢」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。 Q.肺がんを疑うべき症状を教えてください。 武井先生: 以下のような症状がある方は、肺がんの可能性を疑いましょう。 ・顔のむくみ ・皮膚に血管が浮き出る ・手のしびれ・力の入り辛さ ・まぶたが垂れてくる(眼瞼下垂) ・指が太くなる(ばち指) ・ゼイゼイというような咳が出る ・血痰 上記の症状がある方や、血混じりの痰が一定期間続く方は注意が必要です。特に、眼瞼下垂・ばち指など肺がん特有の症状が現れた場合は、なるべく早めに肺の専門科または呼吸器内科を受診してください。 Q.肺がん検診は何歳から受ければよいですか? 武井先生: 早期発見して適切な治療を受けるためには、40歳以上の方であれば男女問わず定期検診を受けることが重要です。肺がんは、レントゲン撮影やCT検査などを受けた際に、症状がないまま偶発的に発見されることもある病気です。 肺がんには「この症状があるから必ず肺がん」という決まった症状はありません。そのため、気になる症状があれば、何歳であろうと早めの受診をおすすめします。 呼吸器症状が続く場合は、かかりつけの医療機関に相談することで、早期発見につながる可能性があります。
編集部まとめ
今回は、肺がんになりやすい年齢や年齢階級別の死亡率、ステージごとの治療法について解説しました。 現代では、喫煙や年齢に関係なく、誰でも肺がんになる可能性があります。「私は女性だし、非喫煙者なので肺がんにはならないだろう」と油断せず、気になる症状があればすぐに医療機関を受診しましょう。 また、40歳を過ぎたら症状がなくても年に1回は定期検診を受け、数年に1回はCTを撮るなどの定期検査を行い、早期発見に努めてください。
【この記事の監修医師】 武井 智昭 先生(高座渋谷つばさクリニック) 平成14年慶應義塾大学医学部を卒業。同年4月より慶應義塾大学病院 にて小児科研修。平成16年に立川共済病院、平成17年平塚共済病院(小児科医長)で勤務のかたわら、平成22年北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室にて研究員を兼任。新生児医療・救急医療・障害者医療などの研鑽を積む。平成24年から横浜市内のクリニックの副院長として日々臨床にあたり、内科領域の診療・訪問診療を行う。平成29年2月より横浜市社会事業協会が開設する「なごみクリニック」の院長に就任。令和2年4月より「高座渋谷つばさクリニック」の院長に就任。 日本小児科学会専門医・指導医、日本小児感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター(ICD)、臨床研修指導医(日本小児科学会)、抗菌化学療法認定医 医師+(いしぷらす)所属
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