【区間賞一覧】7年ぶりVの立命館大から4人 区間新2人と盤石リレー 拓殖大・不破聖衣来は区間賞の留学生にわずか6秒差と復活の力走 〈富士山女子駅伝〉
■大東文化大学の留学生ワンジルが2年連続区間賞 不破聖衣来も力走みせる
各校のエースが集う最長5区(10.5km)は、大東文化大学のサラ ワンジル選手が2年連続の区間賞。 トップを走っていた立命館大学と36秒差の3位でタスキを受けると、あっという間に逆転。自身が前回大会で記録したタイムを上回る33分45秒の好走で、2位の日本体育大学に26秒差をつけました。一方、3年ぶりの富士山女子駅伝となった拓殖大学・不破聖衣来選手は、6秒差の区間2位。6人抜きでチームを4位に押し上げる復活の走りをみせました。 ワンジル選手は、「去年より(タイムが)ちょっと上がっていました。(四元)桃奈さんにトップでタスキを渡すことが今日の目標でした」と流ちょうな日本語で思いを伝えました。
■6区は立命館大学4年生が執念の学生ラストラン
6区(6.0km)では、3位でスタートした立命館大学の福永楓花選手(4年)が激走。従来の区間記録を15秒更新する19分12秒で、2人を抜き先頭へ。全日本大学女子駅伝では出走が叶いませんでしたが、大学駅伝ラストランで圧巻の走りを披露しました。 福永選手は、「区間記録を意識して走っていたわけではないので、後から聞いて自分でもびっくりしています。前だけしか見ていなかった。走る前にコーチから『中地に1秒でもプレゼントしてあげて』と言われていたので、自分が絶対稼いでやるとすごい意識して走りました」と満足した表情をみせました。
■立命館大学アンカーは後続を突き放す快走 レース後は歓喜の涙
最終7区(8.3km)では、立命館大学のアンカーを務めた中地こころ選手(4年)が29分00秒で区間賞を獲得。2位と6秒差のトップでタスキを受けましたが、山上りとなるコースで後続を大きく引き離し、笑顔で7年ぶりとなる優勝のフィニッシュテープを切りました。 中地選手は、「沿道を走っていて、絶え間なく立命館を応援してくださる方がいて、本当にそれがきついときの背中を押してくれて、フィニッシュは感謝の気持ちでいっぱいでした」と喜びを語ります。高校から7年間切磋琢磨しあってきた主将の村松灯選手について、「どんなときでも灯がずっと走り続けてきてくれて、そんな最高のキャプテンとともに7年間を過ごすことが出来て本当に幸せな大学の4年間でした」と歓喜の涙を流しました。 区間賞は優勝した立命館大学から最多4人選出。2人が区間新記録と強さを見せました。7連覇を目指した名城大学は序盤の出遅れが響き8位。区間賞は全日本に続き0人でした。それでも5区を走った主将の谷本七星選手が区間4位で5人抜きと力走をみせました。 ▽各区間上位3人 ◆1区(4.1km) 1位 12分42秒 小川陽香(全日本大学選抜・立教大学2年)※区間タイ 2位 12分57秒 樽本知夏(兵庫大学1年) 3位 12分57秒 太田咲雪(立命館大学2年) ◆2区(6.8km) 1位 20分45秒 齋藤みう(日本体育大学4年) 2位 21分00秒 野田真理耶(大東文化大学2年) 3位 21分01秒 村松灯(立命館大学4年) ◆3区(3.3km) 1位 10分13秒 森安桃風(立命館大学1年) 2位 10分15秒 川瀬真由(大東文化大学3年) 3位 10分19秒 齋藤一乃(日本体育大学1年) ◆4区(4.4km) 1位 13分54秒 山本釉未(立命館大学1年)※新 2位 14分04秒 山崎りさ(日本体育大学4年) 3位 14分08秒 金子陽向(城西大学3年) ◆5区(10.5km) 1位 33分45秒 サラ ワンジル(大東文化大学2年) 2位 33分51秒 不破聖衣来(拓殖大学4年) 3位 34分40秒 尾方唯莉(日本体育大学4年) ◆6区(6.0km) 1位 19分12秒 福永楓花(立命館大学4年)※新 2位 19分23秒 嶋田桃子(日本体育大学4年)※新 3位 20分05秒 永長里緒(大阪学院大学4年) ◆7区(8.3km) 1位 29分00秒 中地こころ(立命館大学4年) 2位 29分35秒 石川苺(城西大学2年) 3位 29分50秒 新井沙希(拓殖大学3年)