日本企業の支持はハリス氏43%、トランプ氏15% 大統領選の注目点は「為替」から「地政学リスク」へ
Q2.次期アメリカ大統領の政策で注目することは何ですか?自社の業績への影響の観点で回答下さい。(複数回答)
◇政策の注目点は「台湾有事を含めた中国との関係性」が65.4%でトップ 次期アメリカ大統領の政策で注目することを聞いた。5,198社から回答を得た。 構成比の最高は、「台湾有事を含めた中国との関係性」の65.4%(3,403社)だった。10産業すべてで構成比が最高となり、中国との関係に関心が高いことがわかった。 同様の質問をした2024年8月上旬のアンケート調査での構成比は50.7%だったが、2カ月で14.7ポイント上昇した。8月下旬の中国軍機による領空侵犯問題や9月の中国・深センの日本人男児殺害事件などで、中国の注目度が大きく高まったためとみられる。 次いで、「ウクライナ情勢を含めたロシアとの関係性」が52.5%(2,733社)で続き、2項目で構成比が5割を超えた。前回トップだった「通貨・為替政策の在り方」は49.2%(前回60.3%)にとどまり、前回調査から11.1ポイント低下した。ドル円が一時期から円高に大きく振れ、通貨・為替に注目が集まっていた前回に比べ、地政学リスクへの関心が高まった。 Q1で選択した各候補者の回答状況では、ハリス氏を選んだ企業は「保護主義政策・貿易協定の在り方」が35.8%で、トランプ氏を選んだ企業より11.8ポイント高かった。 トランプ氏を選んだ企業では、「移民政策の在り方」が18.4%でハリス氏を選んだ企業より11.5ポイント高かった。