【博多ストーカー殺人】男が法廷で語ったこと 被告人質問の内容を詳しく③「終わったな、人生が」「死のうと思ったが怖くて」裁判員も質問「被害者に声をかけたのはなぜ」
傷は17か所「そんなに刺したんやって」
次第に声が小さく聞き取りにくくなった寺内被告。2時間近く昼の休廷を挟んで、弁護側の被告人質問が再開されました。 弁護側「気づいたら包丁を持っていたというが、手を伸ばしたのは覚えていますか。」 寺内被告「はい。」 弁護側「刺し傷が17か所と言われてどう思いましたか。」 寺内被告「そんなに刺したんやって。」 弁護側「刺した記憶はありますか。」 寺内被告「ほとんどないですけど、背中を刺した記憶はあります。」 弁護側「18日の昼前に警察に職務質問されました。どう思いましたか。」 寺内被告「たぶんほっとしたと思います。」 弁護側「職質されて逮捕されて、ほっとしたのはどういう心境ですか。」 寺内被告「捕まって、何て言えばいいか…分かんないですけど、捕まって良かった。具体的な内容は何て言えばいいのか分からん。」 弁護側「逮捕された1月18日という日にちで思うことはありますか。」 寺内被告「はい。被害者の誕生日って聞いてびっくりしました。」 弁護側「警察から聞きましたか。」 寺内被告「はい。」 弁護側「誕生日とは知りませんでしたか。」 寺内被告「はい。」 弁護側「つきあって1年未満だからですか。」 寺内被告「そうですね。」 弁護側「どういう心境になった。」 ここで寺内被告は30秒余り、沈黙しました。そして絞り出すように「申し訳ない」と答えました。 弁護側「普通はお祝いする日ですね。」 寺内被告「はい。」 弁護側「事件から1年半近くたつが、被害者を殺めたことをどう考えていますか。」 寺内被告「母親の権利を奪ってしまったこと、子どもの成長を見ることができない。幸せな家庭を俺が潰してしまった。申し訳ない。」 弁護側「母親としての権利ですか。」 寺内被告「はい。」 弁護側「子どもの成長を見守ったり、今後の人生を見ること。」 寺内被告「はい。」 弁護側「(被害者の)子どもにも申し訳ないと。」 寺内被告「はい。」 弁護側「被害者もしくは被害者の家族にどう償いますか。」 寺内被告「刑務所で金貯めて償いたいと。」 弁護側「今はお金がないから無理だが、刑務所でお金を貯めて受け取ってもらうということですか。」 寺内被告「はい。」
【関連記事】
- 【博多ストーカー殺人】男が法廷で語ったこと 被告人質問の内容を詳しく②「愛していました」「別れるなんて納得できない」
- 【博多ストーカー殺人】審理が終了 男が法廷で語ったこと 被告人質問の内容を詳しく① 質問が続くと声が小さく そのたび休廷に
- 【詳しく】博多ストーカー殺人 男に懲役30年を求刑「一片の慈悲もなく残忍極まりない」男は謝罪した上で「ほんまに待ち伏せなどしていません」弁護側「懲役17年が妥当」 福岡地裁
- 【博多ストーカー殺人】「小学校時代からの虐待でストレス耐性が弱くPTSDの疑い」弁護側の証人が証言 福岡地裁
- 【博多ストーカー殺人】「禁止命令」が出されていた男 2人の出会いから事件当日の時系列 検察の冒頭陳述を詳しく 福岡地裁