燃費で選んでも大正解なSUV! 〈ルノー〉アルカナ アントラクトE-TECH FULL HYBRID
いよいよ夏休みの終焉、という人も多そうなタイミング。いや、それとも分散休暇でまだまだ夏休みは先、という人も? そんななか、筆者は輸入車の中でも圧倒的な燃費のよさを誇る、“アノ”クルマで北陸にドライブ旅を敢行してきた。結果、なんと実燃費で19.2km/ℓという好成績を残し、なんなら頑張り次第でもっと伸ばせそうだったのでご報告したい。〈ルノー〉アルカナ アントラクトE-TECH FULL HYBRIDだ。
現在、同社のラインナップにはこの“E-TECH FULL HYBRID”と呼ばれるパワートレインが大きなボリュームを占めている。1.6ℓターボに駆動用とスターター&ジェネレーターの2つのモーターを組み合わせた、欧州勢唯一のフルハイブリッドだ。しかし、ソコにモータースポーツ由来の技術をガツンと組み合わせたのが〈ルノー〉らしい個性。実はE-TECH FULL HYBRID 、ATにF1由来のドッグクラッチを採用している。 さらに、既出のグレードである“エンジニアード”やマイルドハイブリッドの“R.S.ライン”にはエアロパーツとしてもフロントグリル周辺にF1をモチーフとした装飾を加えていたりもして、ただの燃費カーにとどまらないってトコロが、グッと心掴まれる1台なのだ。
そんな個性的、かつ実用性にも優れたパワートレインを搭載するE-TECH FULL HYBRID商品群。その中でも、クーペSUVの姿を持つアルカナは、フレンチ由来らしいスタイリッシュな佇まいと、荷室容量や後部座席の快適性に優れた、ほどよいサイズ感が日本の道にもベストマッチング。今回は旅の目的のひとつとして“涼しいところでゴルフをしたい”を盛り込んだため、ゴルフバッグにボストンバッグ、通常の着替えにお土産用のエコバッグと、てんやわんやの積載量だったのだが、それらを見事にすんなり飲み込み、さらに余裕も感じさせるほどで、改めていいパッケージだと感心してしまった。 このアントラクトはさらに、既出のエンジニアードよりも30万円お安いプライスタグの付いた特別仕様車だ。走行性能自体はなにも変わらないのだが、フロントグリルあたりのエアロパーツのデザインや、ロゴマークである“ロザンジュ”などがクロムになっていたり、専用デザインのアロイホイールが付いていたりと、攻めたエンジニアードよりも意外にスッキリと街に馴染む。