華やかな舞台の世界で働く「裏方さん」に光を!! 第30回「ニッセイ・バックステージ賞」の表彰式が開催された
牧純子/舞台美術・背景製作
愛知県立芸術大学日本画学科卒業。2009年俳優座劇場舞台美術部入社。2011年背景課に配属。同じ課の先輩、奥野可奈氏に師事。様々な大道具の仕事の中でも特に幕に絵を描く仕事(描き割り)の技術や細やかなコツやヒントなどの指導を受ける。 また、アメリカの技法トランスルーセント幕に魅了され、2014年にScenic Art Studioの門戸を叩き、現在でもJane Snow氏に師事するほか、テレビドラマ、映画の現場でエイジングを学んだりと、様々な技法を習得。 現在は日本画で学んだスキルとデッサン力を活かし、得意とする空幕や日本画の題材、墨絵、人物画を中心に描くことが多く、劇団☆新感線、劇団四季、劇団民藝の作品や、「屋根の上のバイオリン弾き」「イン・ザ・ハイツ」「マイフェアレディ」など、舞台の仕事を中心に国内外で通用するScenic Artistを目指して活躍している。
山本周平/舞台美術製作
武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。舞台美術に興味を持ち、2009年金井大道具株式会社に入社。生産管理本部 大和工場美術グループ所属。国立劇場の歌舞伎・文楽・舞踊公演を中心に、古典芸能の背景作画などの美術業務に携わる。 主な公演としては、「伊賀越道中双六」「南総里見八犬伝」「蝙蝠の安さん」「京乱噂鉤爪」「夢市男達競」等。国立劇場の公演以外では、新春浅草歌舞伎、四国こんぴら歌舞伎大芝居、松竹大歌舞伎、NHK 古典芸能鑑賞会などを担当してきた。 また、2017年・2019年には、ニューヨークのScenic Art Studioにてルーセントドロップの美術研修に参加し、異なる分野の舞台美術に触れる事で知見を深め、作画技術の幅を広げている。日本の古典芸能の作画技術を未来へ繋いでいく為、培った経験と知識の次世代継承にも取り組んでいる。 文/おとなの週末Web編集部 写真/おとなの週末Web編集部、日生劇場