J1神戸の新リーダー・DF山川「僕もいつかはキャプテンをやらないといけないなと思っていた」
ヴィッセル神戸のDF山川哲史選手が、1日に放送されたラジオ関西の『ヴィッセル神戸 二冠達成特別番組』にゲスト出演し、リーグ戦2連覇、ならびに、天皇杯との二冠獲得に貢献した2024シーズンの振り返りや、新シーズンにかける意気込みなどを語りました。 ヴィッセル神戸、2025シーズンの試合スケジュール(予定) 2024シーズン、J1リーグ戦では出場停止の1試合をのぞく37試合に先発出場。フィールドプレーヤーではチーム最多の出場時間(3267分)で、主軸センターバックとして守備での頑張りはもちろん、攻撃面でも自己最多の3ゴールを記録。夏以降はキャプテンマークを巻く試合も多く、攻守でチームを引っ張ってきた山川選手。 2024シーズンについては、「2023シーズンに優勝して、応援してくださるファンの方々も増え、より一層期待も大きくなったなか、今シーズンしっかり結果を出せたことに、すごくホッとしている」「僕だけかもしれないが、自分が、というよりは、たくさんの方々に期待していただいたので、プレッシャーもすごかったですし、『本当によかった~!』と最後の笛が鳴ったときに思った」と、連覇達成に安どの思いもあったよう。 J1連覇&二冠達成の際には多くのメッセージも寄せられたそうで、「やっぱり優勝するっていいなと思ったし、自分を支えてくださっている周りの方々にもっと感謝しなければいけないと思った」と、周囲への感謝の思いも口にしていました。 2024年は、副キャプテンを担い、キャプテンの山口蛍選手が負傷欠場した時期に、キャプテンマークを巻く試合も多かった山川選手。「2023年のときは自分のプレーに集中して、とにかく自分のプレーがよくなれば、チームが勝てると思っていたので、そこだけにフォーカスしていたが、副キャプテンを任されて、チームを俯瞰で見ることも増えたし、チームに対してどうやって働きかけたらいいかなと常々感じた1年だった」と、チームの牽引役としても奮闘。 2024シーズン、ホーム最終戦後のファイナルセレモニーでは、山口選手からキャプテンの後継指名もされていましたが、実際のところは「まだ正式には強化部や監督から言われていないので。あのまま、僕も皆さんと同じで、聞いたまま、同じラインで話を聞かせてもらった」と、当時は驚きをもって受け止めていたそう。 それでも、「シーズン中から、僕もいつかはヴィッセルのキャプテンをやらないといけないなと思っていたので。それに向けてというか、(山口選手に)『キャプテンはどういうことをしたらいいんですか?』ということを聞く時間は、何回かあった」と、新チームリーダーとしての自覚や責任を感じているようでした。 また、山川選手が、自身とともに選手たちのまとめ役として期待がかかるチームメイトの1人に挙げたのは、GK前川黛也選手です。 「個人的には、(前川)黛也くんが殻を破るうえでも、キャプテンだったり副キャプテンだったりをやってみてもいいんじゃないかなというのは思っている」という背番号4は、「黛也くんのキャラもあると思うが、けっこう周りの選手から言われても、自分で受け止めて改善するタイプなんですが、もっともっとチームに対しての働きかけだったりしていってもいいんじゃないかなと。誰が言うかというのは大事だと思うが、黛也くんは2024年も1年間守り切ったし、“言える選手”だと思うので。そこはもっと言っていってもいいんじゃないかなと思う」と、クリムゾンレッドの正守護神にオンエアを通して訴えかけていました。 さらに、チームの指揮官・吉田孝行監督については、「コメントのときは絶対に1ボケはさんで(笑)、笑いをとってくれる監督」と、ユーモア性のあるキャラについても述べつつ、「選手とのコミュニケーションの量が本当に多いし、それがただ一方的に監督から選手に対して言うだけではなく、選手からの意見も取り入れてうまくやられている。そこが、個が強いチームであるヴィッセルをうまくまとめられている要因なんじゃないかなと思う」と、コミュニケーションを活発にとれるよさも魅力の1つに挙げていました。 そのうえで、「本当にのびのびやらせてもらっていますし、戦うという部分での基準は示しつつ、そこからのプラスアルファはそれぞれ選手に求められているので、そこはみんなそれぞれプレーしやすい環境づくりをしてくださっているのかなと思う」と、吉田ヴィッセルの好調の秘訣も明かしていました。 2024年は第一子も誕生し、公私ともに充実した1年となった山川選手。「人生の新たな楽しみが増えたというか。サッカーか、子どもという感じなので。サッカーしているとき以外は、家で子どもの成長を見守るのが楽しい」「(子どもは)めちゃめちゃかわいいですね!」と、ラジオではパパとしての一面ものぞかせていました。 来たる新シーズンに向けては、「Jリーグは3連覇がかかっていますし、ACL(AFCチャンピオンズリーグエリート)も優勝を狙える位置にいる。天皇杯もルヴァン杯も含めて(タイトルを)全部ねらえるように、準備期間にチーム内での競争を高くして、チームの底上げができれば」と抱負を述べた、山川選手。プライベートの目標については、「ひたすら家にいるときは子どもを見ているので、行ったことのないところにたくさん連れていくという目標でいいでしょうか(笑)」とはにかみながら答えていました。
ラジオ関西