【MLB】メッツがさらなる先発補強 右腕キャニングと1年425万ドルで合意 モンタス、ホームズに続く3人目
今オフに入り、すでにフランキー・モンタスとクレイ・ホームズを獲得しているメッツがさらなる先発補強に動いた。日本時間12月19日、米公式サイト「MLB.com」でメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者が関係者から得た情報によると、メッツはブレーブスからノンテンダーFAとなっていた右腕グリフィン・キャニングと1年425万ドルの契約を結ぶことで合意。最大100万ドルの出来高が設けられているという。ド派手な補強を展開するメッツだが、投手補強に関しては堅実路線を貫いている。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在28歳のキャニングは今季までエンゼルスで5年間プレーした右腕。2019年にメジャーデビューして5勝を挙げ、翌2020年にはゴールドグラブ賞を受賞した。腰の故障で2022年シーズンを全休したが、2年ぶりのメジャー復帰となった2023年は24試合(うち22先発)に登板して7勝8敗、防御率4.32を記録。今季はほぼ1年を通してローテを守り、32試合(うち31先発)に登板して自己最多の171回2/3を投げたが、6勝13敗、防御率5.19に終わった。 シーズン終了後、ホルヘ・ソレアとのトレードでブレーブスへ移籍したキャニングだが、ブレーブスに契約の意思はなく、11月下旬にはノンテンダーFAに。そこをメッツが獲得した形となる。メッツは現時点で千賀滉大、モンタス、デービッド・ピーターソン、ホームズとローテ5枠のうち4枠は埋まっており、キャニングはポール・ブラックバーンらと先発5番手の座を争うことになりそうだ。 大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーの資金力を生かし、フアン・ソトと超大型契約を結ぶなど、ド派手な補強を展開する印象のあるメッツ。しかし、投手に関してはジャスティン・バーランダーやマックス・シャーザーとの大型契約が上手く機能しなかったことが影響しているのか、近年は堅実路線に方向転換している。実際、今季はルイス・セベリーノ、ショーン・マナイア、ホセ・キンタナといった決して大型契約ではない投手がローテーションを支えた。モンタス、ホームズ、そしてキャニングという今オフの先発補強は、その流れを踏襲したものだと言えるだろう。