ルクレール、弟アーサーのFP1参加を前に亡き父を偲ぶ「僕たちの夢を追求するためにどれだけのことをしてくれたか」
シャルル・ルクレールは、弟のアーサーがフェラーリのラインアップに加わり、キャリア初のFP1セッションに参加するのを前に、父親に対して感動的な追悼の意を表した。 【写真】2024年F1第24戦アブダビGP木曜日 SF-24に乗り込むアーサー・ルクレール(フェラーリ) F1第24戦アブダビGPでは、フェラーリからシャルル・ルクレールと弟のアーサー・ルクレールがFP1に参加する。グランプリの週末に兄弟ふたりが同じチームで走行するのは、F1史上初となる。アーサーがキャリアのなかでさらなるF1イベントに出場する可能性は低いが、シャルルはこのイベントの重要性を理解していた。 複数のグランプリで優勝経験のあるシャルルは、「これは間違いなく、僕にとってだけでなく、アーサーにとっても、家族全員にとっても、とても特別な瞬間だ」と説明した。 「僕が若い頃、両親がどれだけの犠牲を払ってくれたかわからない。僕たちが続けられるようにね」 「彼らにとって幸運なことに、兄は別の道、つまり学業を選んだ。その方がずっとお金がかからなかったが、弟と僕にはプロのドライバーになるという、たったひとつの夢しかなかった」 その後、彼はしばらくの間自身のキャリアに全力を注いでいたことを認め、次のように説明した。 「弟には僕と同じチャンスがなく、彼は5年間キャリアを中断しなければならなかった。両親には、僕たちふたりにそうさせる余裕がなかったからだ」 その後、2016年半ばに亡くなった父エルベを偲んだシャルルは、「父にとって、アーサーのキャリアを再開できたことがどれほど意味のあることだったか、僕はわかっている。再開できたとき、彼はとても幸せだった」と述べた。 「父が僕たちの夢を追求するためにどれだけのことをしてくれたかを考えると、これはとても特別なことだ。幸運なふたりの若者が、F1でフェラーリをドライブするのを見るのはとても特別なことなので、間違いなく一生忘れることのない瞬間になるだろう」 ルクレールは、年齢差とキャリアパスの違いから、ふたりのドライバーがプロとして同じコースを走るのは今回が初めてのことになると説明した。しかしすべては、ビアンキ一家とサーキットでともに過ごしたことから始まったと明かした。 「僕たちはジュール・ビアンキと僕の兄、ジュールの弟と一緒によくレンタルカートを走らせていた」 「ジュールの父親はブリニョールのマネージャーで、そこで僕はカートを始めたんだ。そして僕たちはいつも一緒にいた。僕が5歳か6歳の頃から、僕たちはいつも一緒にレースをしてきた。そして4歳か5歳になった弟が加わった。そして僕たちはみんな同じサーキットで一緒にレースをしたんだ」 ルクレールは、「それが僕たちのレース技術とカートの位置付けに大いに役立ったと思う。そこで僕たちはレースをした。そしてプレイステーションでも、お互いにイライラしながら、激しい競争をよくしていたものだよ。でもこれが現実になって、かなりクールだ」と締めくくった。 [オートスポーツweb 2024年12月06日]