リディア・コーが母国で最高の市民勲章 目指すは生涯グランドスラム
リディア・コーが母国ニュージーランドの女性版ナイトの勲章である「デイム」に任命された。同国市民への最高の栄誉で、27歳での受賞は最年少。クリストファー・ラクソン首相が12月31日に2025年のリストを一部公開し、「米国女子ツアーで史上最年少の殿堂入り選手になった。彼女の成功に前例はなく、ニュージーランドは彼女を心から誇りに思う」と声明を発表した。 【画像】米ツアー最年少優勝を樹立した15歳当時のリディア・コー 韓国生まれのコーは6歳のときにニュージーランドに移住。2012年8月に「CNカナディアン女子オープン」を制し、15歳4カ月2日の米女子ツアー最年少優勝記録を樹立した。15年2月には男女を通じて最も若い17歳9カ月9日で世界ランキング1位に立った。 昨年は「パリ五輪」で金メダルを獲得し、2016年「リオデジャネイロ五輪」での銀、21年「東京五輪」での銅に続いて3色をコンプリート。直後にゴルフの聖地、スコットランド・セントアンドリュースで行われた「AIG女子オープン」(全英女子)で、8年ぶりとなるメジャー3勝目をマーク(ツアー通算22勝)した。 「Newstalk ZB」などの地元メディアは同日、「こういった機会は誰しもが得られるわけではありません。私自身にとっても驚くべきことであり、とても光栄に思います。もちろん、個人にとって特別なことですが、周囲の人々がいなければ今日の私はありません。私たちみんなにとって特別な瞬間です」とコーのコメントを紹介。 今後について「5つのメジャーを勝つキャリアグランドスラムのチャンスを得たいと思った。ツアーに出始めた当初の目標のひとつ。最も苦手で、予選落ちも多かった全英女子オープンで優勝して、自信が付いた」と、残るタイトルである「KPMG女子プロ選手権」、「全米女子オープン」優勝へ意欲を示した。