山内日菜子のクラブセッティング。シーズン中に14本中8本クラブの変更でシード権獲得
昨年アクサレディスで見事初優勝を飾り、今年シード1年目で苦しい戦いが続き、来季のシードも黄色信号の状態の中、シーズン終盤の11月に開催した伊藤園レディスで優勝し、シーズン終盤に滑りこみでシード権を獲得した山内日菜子の24年リコーカップでのセッティング。 山内日菜子のセッティング1本1本を写真でチェック!(撮影/岡沢裕行)
契約先はテーラーメイドで、ドライバーはQi10を使用。ロフトは10.5度を11度に寝かせて使用している。11度にしている狙いとしては、よりつかまりの良さを求めてロフトを調整したようだ。シャフトはフジクラのスピーダーNX グリーンを挿している。元々、50グラム台のフレックスSを挿していたが、「軽いほうが操作をしやすいのではないか」と父の提案があり、40グラム台のSに変更。シーズン序盤の不振から脱するきっかけになったようだ。
フェアウェイウッドは3Wと7Wを投入している。特に7Wはより球を上げたい狙いで入れているそうだ。ユーティリティは5番、6番、7番の3本を揃えており、ドライバー含めて、6本をウッド系で固めている。
アイアンは7番からのセットになり、P770を使用している。こちらもP7CBを元々使っており、シャフトも70グラム台のフレックスRのシャフトを挿していたが、これを60グラム台のSにシャフトを変更した。大胆なアイアンヘッドの変更とシャフトの変更が功を奏して、そこから山内の順位が上向きになっていったようだ。
ウェッジはテーラーメイドのミルドグラインド4の50度、54度、58度の3本態勢。特に、優勝を飾った伊藤園レディスの17番パー3では、優勝を大きく近づけたチップインバーディを見せたが、それは54度のウェッジだった。
エースパターはテーラーメイドのスパイダー ツアー X7を昨年から使用している。山内自身も「ミスが少なくなるパター」と信頼を寄せている。
ボールはテーラーメイドのTP5Xを使用。アプローチのコントロールがしやすく、距離感が合わせやすいようだ。 今年に引き続き、来年もシード権を獲得している山内。主力メンバーが多数抜ける来年の国内女子ツアーにおいて、より一層存在感を示すことができるか注目だ。