ルノーのアイコンが帰ってきた?果たして新型「ルノー5 E-TECHエレクトリック」はニューアイコンとなりうるのか?
ホイールベースは2.54mで、フロントとリアのオーバーハングは比較的短く、大きなホイールアーチには18インチホイールが標準装備されている。ちなみに、ベースモデルには「R5ターボ」デザインのハブキャップ付きスチールホイールが、上級トリムレベルにはアルミホイールが装着される。 【サイズ一覧】 ・全長: 3.92メートル ・全幅: 1.77メートル ・全高: 1.50メートル ・ホイールベース: 2.54メートル ・ラゲッジコンパートメント容量: 326リットル
最大150馬力の3種類の電動モーター
駆動面では、ルノーは「R5」で新境地を開拓している。まったく新しい「AmpR」スモールプラットフォームを採用したブランド初のモデルで、電気自動車専用車として登場する。 システム出力は95~150馬力の3種類。ベースモデルは40kWh、よりパワフルなモーターは52kWhである。これにより、航続距離は300kmから410kmとなる。 400ボルト技術により、DC充電器は最大100キロワットの充電能力を持つが、小型バッテリーは80キロワットに制限される。双方向充電と、ビークルツーロード機能により、ルノーのドライブコンセプトが完成した。
デジタルインテリアとクラシックなデザイン要素の融合
インテリアに目を向けると、実に現代的だ。新型「R5」がテクノロジーの面で先代を凌駕していることは明らかだろう。しかし、インフォテインメントシステムはまったく新しいものではなく、「OpenR link」システムは他のモデルですでに採用されている。標準装備の10インチセンターディスプレイは、ルノーの常套手段である縦並びではなく、横並びである。ステアリングホイールの後ろには、7インチと10インチの2つのオプションが用意され、こちらもフルデジタルとなる。
「R5」は先代から多くの細かなディテールを受け継いでいる。ダッシュボードの飾りステッチや、「R5ターボ」から視覚的なインスピレーションを得たワイドでフレアなシートボルスターを備えたシートなどだ。素材の選択は現代的で、フェイクレザーとリサイクルファブリックが主な素材だ。我々の取材したプレス車両は、イエローとブラックの内装で、シートは快適で、仕上がりもプリプロダクションカーとしては上質に感じられた。
結論
魅力的なレトロクラシックデザインが、電気駆動を備えた現代テクノロジーと融合する。伝説の「R5」に新しい命を吹き込む形でルノーは、e-モビリティへの移行を促す。しかも価格は約2万5,000ユーロ(約420万円)。この新型スモールカーが、クラシックな先代モデルのサクセスストーリーを引き継ぐことができるかどうか、興味津々である。
Sebastian Friemel