韓国検察 戒厳宣言前の閣議に出席した保健相を聴取=閣僚では初
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領による「非常戒厳」宣言を巡り、検察の特別捜査本部は12日午前、曺圭鴻(チョ・ギュホン)保健福祉部長官をソウル中央地検に呼んで聴取した。非常戒厳を巡り、閣僚が捜査当局に呼び出され、聴取を受けたことが明らかになるのは初めて。 曺氏は非常戒厳宣言直前の3日夜に開かれた閣議に出席した11人のうちの1人だ。 曺氏は5日の国会で、「私は(戒厳宣言に)同意できないと言ったが、尹大統領がすぐ離席し、積極的に意見を示す機会が限られた」と答弁。今回の戒厳宣言が違法・違憲だったことに同意するかとの質疑には「同意する」と答えた。 非常戒厳宣言に際して発表された布告令には「ストライキ中または医療現場を離脱したすべての医療従事者は48時間以内に本業に復帰して忠実に勤務し、違反時は戒厳法によって処断する」との内容が盛り込まれ、波紋を呼んだ。曺氏は11日の国会で、「これがなぜ(布告令に)入ったのか分からない」と答弁した。 検察は曺氏に対し、非常戒厳宣言直前に開かれた閣議の内容や医療従事者関連内容が盛り込まれた経緯などについて調べている。 検察は別の閣僚も呼び出し、聴取を行うとみられる。
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