食事と一緒に「口の中の細菌」を流し込んでいる…ハミガキ、フロスに「あと1つ」加えたい「おくち美化」のひと手間
口内環境を清潔に保つにはどうすればいいのか。歯科医師の栗原丈徳さんは「ハミガキ、フロスに加えて、1日1回の舌磨きもやってほしい。舌の汚れはハミガキでは取れず、苔が溜まると口臭などの原因になる」という――。 【イラスト】正しい舌磨きの方法 ※本稿は、栗原毅・栗原丈徳『体が勝手に痩せはじめる「おくち美化」習慣』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。 ■ハブラシだけでは6割しか汚れを除去できない ハブラシだけでは、歯と歯の間の細かい部分の汚れを落とすことが難しく、プラークの60%程度しか除去できないと報告されています。ハブラシと歯間ブラシの併用では除去率が約85%、ハブラシとデンタルフロスの併用では除去率が79%という研究もあります。 口の衛生を考えると、歯間ブラシやデンタルフロスの併用が役立つのです。とはいえ、忙しいのに毎食ごとのハミガキに時間がかかるのは困るということはあるでしょう。ハミガキは就寝直前と起床直後にしっかり磨くことをお勧めしています。そのときに歯間ブラシやデンタルフロスも活用してみてください。 ■歯間ブラシ→ハミガキの順だとより汚れが落ちやすい 歯間ブラシはサイズがいろいろあるので、迷ったときには歯科医院に相談するのがベストです。自分に合ったサイズの歯間ブラシを見つけたら、まずは前歯の歯と歯の間に入れてみましょう。歯面に沿わせて前後に動かし清掃すると、歯と歯の間の汚れを効率よく取り除けます。 奥歯は、使いやすいように歯間ブラシの先を曲げるとよいでしょう。曲げたほうが奥歯は磨きやすいです。最初はなかなか慣れないかもしれませんが、習慣化できればスムーズに磨けるようになるでしょう。図表1を参考にいろんな磨き方にトライしてみてください。 歯間ブラシの後にハミガキをすると汚れがより落としやすいといわれます。ちょっとハミガキ時間が長くなりますが、ぜひ試してみてください。