今季阪神の4番打者に指名された森下

【川尻哲郎「TIGER STADIUM」店主敬白】 新年あけましておめでとうございます！　本年も当連載「店主敬白」をよろしくお願い…と申し上げたいところですが、読者の皆さんもご承知の通り、夕刊フジは残念ながら今月末をもって休刊（涙）してしまいます。 【写真】ベンチで談笑する阪神・岡田彰布前監督と藤川球児監督 そんな中、昨年末の25日には夕刊フジ最後の忘年会をなんとこの私の店で開催していただき、それはそれは大いに稼ぎ…いや、楽しんでもらいました（笑）。実に30人以上もの社員さんが参加され、狭い店の中はパンパン状態…。私も社員さんのさまざまな思いに耳を傾けながら、場が暗くならないよう虎のメガホン片手に「六甲おろし」を必死で熱唱しましたが、ジェット風船に夢中の社員さんの盛り上がりがすごく、余計なお世話…とはこのことでした。休刊へのカウントダウンが始まっても、もうしばらくお付き合い下さいね。 さて、阪神タイガースは晴れて球団創設90周年を迎えました。昨年一足先に節目を迎えた宿敵巨人がリーグ制覇したとあれば、今度は阪神の番です。正月は爆睡して夢など見ない私が、今年に限っては藤川監督が胴上げされる〝初夢〟まで見ましたから、気合も入ってます。 その藤川監督は新年早々から新クリーンアップ構想を披露。「3番佐藤輝、4番森下、5番大山」とのことで、私も賛成です。特に森下君は昨秋に侍ジャパンでも4番を務めて自信をつけているし、何よりチャンスに強いのを証明している。藤川監督の思いはもちろん、ファンもそう願っているからどんどん試していったらいい。 チーム全体で見ると、前川らまだまだ未完成の選手も多い。ワンランクもツーランクも上のレベルを目指して成績を残さないと、V奪還はおぼつかないと思います。今年がへび年だから言うわけではありませんが、シーズンに入って「蛇行」することないよう、後輩たちの「脱皮」に期待しております。　（元阪神投手、スポーツバー店主・川尻哲郎）