「年収103万円の壁」見直すとどうなる?所得税の免除額が広がり市民は歓迎ムード 札幌市は大幅減収で除雪など行政サービスに支障をきたす可能性も…
UHB 北海道文化放送
11月28日から始まる国会で、「年収103万円の壁」の引き上げについて議論が、進められる見通しです。 103万円の壁が引き上げられると私たちには、どう影響してくるのでしょうか。 代表的な年収の壁は2つ、103万円と130万の壁があります。 103万円を超えると所得税がかかり、130万円を超えると社会保険に加入する必要が生じます。 今回、この所得税の103万円の壁を178万円に引き上げるという議論がされます。 アルバイトの学生やパート従業員が働きをセーブせずに、年収を上げることができ、収入がある多くの人に恩恵が出てきます。 178万円に引き上げることは、所得税を免除する額が広がるという仕組みなので、例えば年収が500万円だと、今より13万3000円の減税になります。 こうした年収の壁の引き上げは、市民の家計や生活に直結しています。
街の人や自治体は、どう捉えているのでしょうか。 「母がパートしている時とかに働く時間が制限されてしまう。103万円の壁で。物価が上がり続ける以上、(178万円に)上げた方がいいのかなと思います」(会社員)
「学生の時に103万円の壁があると、どうしてもそこを押さえないといけなくて。 (178万円に)上がることで、その分生活にも余裕が出るかなと思います」(2年前まで大学生) 一方、こんな声も。 「(社会)保険の事も色々考えると」(自営業) 「Q社会保険の壁のことも同時に考えないと解決にはならない?」 「そうですね」(自営業) 多くの市民が、年収の壁の引き上げを歓迎している一方で、札幌市は…。
「103万円の議論については反対するものではありませんけれども、それが地方税への影響が非常に大きい」(札幌市 秋元克広市長) 札幌市の試算によりますと引き上げにより500億円台後半の減収が、見込まれるということです。 札幌市は、除雪など行政サービスに支障をきたす可能性があるため、慎重な対応を国に求めています。 国民の手取りは増えることになりますが、減収分の財源をどうまかなっていくのか、見通しは立っていません。
UHB 北海道文化放送
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