オリオールズが菅野智之との1年契約を正式発表 公式Xに日本語で「オリオールズへようこそ!」
オリオールズが日本時間17日、巨人から海外FA権を行使した菅野智之投手(35)と1年契約を結んだことを発表した。公式X(旧ツイッター)に、菅野の侍ジャパンのユニホーム姿の写真とともに日本語で「菅野智之投手、オリオールズへようこそ!」と記した。 【写真】自主トレ地のハワイへ出国した菅野の見送りに訪れた際の船迫、大勢、泉、 米スポーツ専門局ESPNのジェフ・パッサン記者は情報筋の話として「菅野とボルチモア・オリオールズは1年1300万ドル(約20億円)の契約で合意した」と投稿した。 菅野は今季15勝3敗、防御率1.67をマークし、いずれも4年ぶりとなる最多勝と勝率第1位のタイトル、さらにセ・リーグMVPを獲得。昨季の4勝から巻き返し、チームの4年ぶりのリーグ制覇に貢献した。10月5日に海外FA権を行使してのメジャー挑戦を表明。20年シーズン終了後にポスティングシステムでメジャー移籍を目指しながら契約合意に至らず、「僕自身もやっぱり向こうでプレーするという気持ちでいる。やっぱり2020年行けなかった時のね、そういうのはずっと僕の中であったので。そういう決断をしました」と話していた。 1901年創設のオリオールズは東海岸のメリーランド州ボルチモアが本拠で、球場はオリオールパーク・アット・カムデンヤーズ。ア・リーグ東地区に所属し、ワールドシリーズは1966、70、83年と3度制覇した。日本人選手では過去に上原浩治(2009年から11年)、和田毅(2012、13年=メジャー登板なし)、藤浪晋太郎(2023年)の各投手がプレーしている。 菅野について米メディアはジャイアンツ、パドレス、メッツなどが獲得候補と報じていた。一方、ドラフトなどで集めた若手有力株の成長でチーム力をアップさせてきたオリオールズは、マイク・エライアスGMが今オフのFA市場への積極的な参戦を明らかにしていた。今季は地区2位に終わり、ポストシーズンでもワイルドカードでロイヤルズに2連敗。今オフには今季15勝を挙げた右腕コービン・バーンズ(30)がFAとなっていた。