薄い本で新たなレースファンを増やしたい!? コミケにサークル参加する鈴鹿8耐優勝チーム「TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW」とは
多彩なジャンルのファンが集まる場所がコミケには「モータースポーツ」ジャンルもある!
2024年8月11日~12日に東京・江東区の東京ビッグサイトでコミックマーケット104(通称コミケ)が開催されます。このコミケの2日目(8月12日)に先日の鈴鹿8耐で見事SSTクラスの優勝(総合17位)を遂げたレーシングチーム「TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW」がサークル参加します。 【画像4点】鈴鹿8耐や世界耐久に参戦するチーム「TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW」が作るコミケ冊子とは!? 初開催が1975年のコミケはお盆と年末に行なわれる世界最大級の同人誌を中心とした即売会。それぞれ、夏コミ、冬コミと呼ばれたりもします。 昨年末の2日間は約27万人が訪れていて、同人誌のほかにも同人ゲームソフトやアクリルスタンド、スマホケース、アクセサリーやステッカーなど多くの創作が頒布(販売ではなく、有料、無料の意を含んでいて多くに行き渡らせるという意味合いで頒布という言葉を同人即売会では使用)されます。 コミケは開催日ごとにアニメーションやゲーム、コスプレといった具合に参加サークルのジャンル分けがされていて、そのなかにはモータースポーツもあります。 「TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW」はサークル名「SYNCEDGE4413」として2018年からコミケに参加していて、全日本ロードレースや鈴鹿8耐、ボルドール24時間レースといった参戦しているレースのインサイドリポートをチーム監督の山下 祐さんが書き下ろしたファンブックを頒布しています。 今回の夏コミでは「鈴鹿8耐 優勝特別号」と「2024シーズン全日本ロードレース選手権前半戦リポート号」の2冊が新刊として準備されています。
「全日本では出会えない未来のファンと」TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW監督の思い
「TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW」がコミケに参加するきっかけはチーム監督がコミケに一般参加したときに会場の人の多さに驚き、この人たちのごく一部でもいいからサーキットに来てほしい、レースを見てもらいたいという願いから、ファンを増やすことを目的にサークル参加を始めたといいます。 レースやライダー、マシンの写真は豊富にあるし、レースアンバサダーなど同人誌を作るためのコンテンツの素材は十分あったので、アドバイスを受けながら本を制作しコミケに初参加したそうです。 2023年末のコミケに筆者は取材に行きましたが、バイク好き、レース好きのほか、コスプレをした若い女性がブースに訪れ、ファンブックを手にしながら「レース頑張ってください」と売り子スタッフと声を交わしていました。 サーキットでは出会えない人達と直にやりとりできるのがコミケという場所の魅力と山下監督は言っていましたが、まさにそのとおりといったシーンでした。 8月12日(月曜・祝日)にビッグサイトに行かれる方はぜひ東5ホールのプ46a SYNCEDGE4413に立ち寄ってみてください。当日は鈴鹿8耐の優勝トロフィーも展示される予定です。 レポート●飯田康博 写真●コミックマーケット準備会/飯田康博