【MLB】大きく動いた一塁手市場 「最後の大物」となった長距離砲アロンソはどのチームと契約するのか
この数日間で一塁手市場が大きく動いた。アストロズがクリスチャン・ウォーカーと3年6000万ドルで合意したのを皮切りに、ヤンキースはポール・ゴールドシュミットと1年1250万ドルで合意。ガーディアンズはトレードでジョシュ・ネイラーをダイヤモンドバックスへ放出し、その穴埋めとしてカルロス・サンタナと1年1200万ドルで合意した。ウォーカー、ゴールドシュミット、サンタナと有力な一塁手が次々にFA市場から姿を消し、長距離砲ピート・アロンソが「売れ残る」形となっている。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 今オフは一塁手市場の動きが遅く、数日前まではFA市場にアロンソ、ウォーカー、ゴールドシュミット、サンタナ、トレード市場にもネイラー、ナサニエル・ロウ(レンジャーズ)、ヤンディ・ディアス(レイズ)と多くの大物一塁手が残っていた。しかし、一塁手を探していたチームのうち、ヤンキースはゴールドシュミット、アストロズはウォーカー、ダイヤモンドバックスはネイラーを獲得して補強を完了。ネイラーを放出したガーディアンズは5年ぶりにサンタナを呼び戻した。 これにより、アロンソがメッツと再契約を結ぶ可能性はかなり高くなったと言える。米公式サイト「MLB.com」は「彼がキャリア全体を過ごしてきたメッツを除いて、明確にフィットするチームを見つけるのは難しい」と指摘。同サイトのマーク・フェインサンド記者は、アストロズがウォーカーと3年契約で合意した時点で「アロンソは現在、市場がない選手のようなものだ」と語り、アロンソの争奪戦が全く盛り上がっていないことを伝えていた。 メッツ以外に一塁手を探しているのはマリナーズだが、シアトルの地元紙は「マリナーズには補強資金が1500万ドルしかない」と報じており、マリナーズがアロンソを獲得するのは事実上不可能。ジャイアンツとナショナルズはゴールドシュミットへの関心が報じられていたが、アロンソに関心を示しているという情報は全くない。 よって、アロンソは希望条件を引き下げ、メッツとの再契約で妥協するしかない状況に追い詰められている。メジャー6年間で226本塁打、本塁打王と打点王を各1度、2019年ナ・リーグ新人王、オールスター・ゲーム選出4度、ホームラン・ダービー優勝2度という実績を引っ提げてFAとなったアロンソだが、希望通りの大型契約を手に入れるのは難しそうだ。