KYOJO CUP 2024 第2戦|2度もセーフティーカーが入ったKYOJO史上最悪のレース|2024年7月20日(土)リポート
予選において2つのベストを出す難しさ
予選において2つのベストを出す難しさ 梅雨明け宣言が出た予選当日。危険なほどの暑さという予報通り、気温はどんどん上昇。しかし富士スピードウェイにはどんよりとした雲がかかり、灼熱というほどではなかった。もちろん路面温度は高く、どのドライバーもタイムが上がらず苦労。今回は予選から第2戦の本戦、第3戦の本戦までの間のタイヤ交換が認められないため、その消耗度も考えながらレースを進めなければならないという過酷な状況にあった。 予選は7月19日(金)に行われたが、それぞれのドライバーのもっとも良いタイム(ベストタイム)を第2戦に使用、2番目のタイム(セカンドベスト)を第3戦に使用することになった。いつもは予選に与えられた20分の時間の中で1度だけベストのタイムを出せば良いのだが、セカンドベストも考えなければならない。しかも参加車両が過去最大となる29台と、コースがオールクリアになりにくい状況。先に出るか、全員が出て行ったあとクリアなコースでタイムを狙うか、それぞれのチーム、ドライバーの戦略が問われることになった。 そんな中、KYOJOに戻ってきた下野璃央が予選トップ。しかもセカンドベストも1位となった。「マシンが第1戦よりかなりよくなったのはもちろんなのですが、比較的落ち着いて走れたのが結果につながったと思います」と下野。2戦連続の先頭グリッドをどう生かすのか楽しみな状況。 【画像30枚】参戦ドライバーなどすべての画像を見る >>ポールポジションの下野璃央 予選2位は、第1戦をすばらしい最終ラップで逆転勝利した翁長実希(セカンドベストは3位)。「最初路面が濡れていて、この先の状況が分からなかったのでセッティングが難しかったです」と翁長。ただ彼女もベストタイムが1周目に出ていながら、そこからセカンドベストをしっかり取りきれなかったことを悔やんでいた。「戦略とマネージメントとテクニック」という3つをテーマにしているという言葉が出ることも、翁長が高いレベルで勝負していることを窺わせる。 >>2022KYOJO年間チャンピオンの翁長実希