人気絶頂のころ、睡眠時間は3時間

小倉和徳撮影

――「なんたって18歳！」のころ、1972年の読売新聞の記事を読むと、週5本のレギュラー番組で睡眠時間は3時間などと書かれています。 　週5本なんてもんじゃなかったと思います。ラジオも入れると、週10本以上、持っていたと記憶しています。司会とドラマの両方やって、テレビ局のスタジオと公開番組のステージを行き来して。一番大変なのは、映画の撮影所でしたね。夜明けからロケをしたがるし。 　朝から夜中までずっと撮影で、移動の時間は全部寝ていました。 　レギュラーでやっていたのに、記憶がない番組もあったり。よくよく思い出せば、私も出ていたなという番組もいっぱいあります。あんまり言っちゃいけないんだけど、本番中にうとうととすることもあったかもしれないですよね。眠くてね。見た目は元気だったんですけど。 ――1971年の正月番組の出演が46本もあったとか。 　そうそう。マネジャーが冗談きかして46本、出演するのをOKしちゃって。昭和46年（1971年）だから46本。何か面白がられるきっかけとしてそういうことをやったんだと思います。別に私が46本出たいですと言ったわけじゃないですけどね。 　みんながテレビを見ていた時代ですね。テレビしかない時代ですから、そういうことができたんじゃないですかね。 ――「おくさまは18歳」「なんたって18歳！」以外で、テレビの仕事で印象的な番組はありますか。 　「ゲバゲバ90分」が最高でしたね。宍戸錠さん、朝丘雪路さん、藤村俊二さん、小松方正さん、熊倉一雄さん、常田（ときた）富士男さん、松岡きっこさん……、みんなが1点を目指して、集中して、ばかなコントをやっていた。もう同じようなものがまったく見つからないぐらいの特別なカンパニーでしたね。 ――岡崎さんご本人としては、舞台でミュージカルをやりたいという気持ちがおありだったんでしょうか。 　一番最初にマスコミの取材を受けたのが11歳。そのとき「ミュージカルをずっとやりたい」と言ってますから、ずっと変わってないんですね。途中、テレビに行っちゃったんですけど。