[岡崎友紀さん]「おくさまは18歳」のイメージが強すぎて…80年代のシティ・ポップに若者たちが再注目
強すぎた「おくさまは18歳」のイメージ
――「おくさまは18歳」の元気はつらつのイメージが強いのですが、それまでの芸歴が長いんですね。 「おくさまは18歳」「なんたって18歳!」は、やっていてすごく楽しかったですよ。コメディーをやるということは私の分(役目)だと思うんで、楽しく、任せとけという感じでできました。 けれど、私が「おくさまは18歳」で出てきた「ぽっと出のかわいこちゃん」だと思っている人もいるので、時々すれ違いが起きるんです。 「おくさまは18歳」の前から、私はもうすでに忙しく仕事をしていて、私が出ると視聴率が上がるみたいな気配があって、事務所に積みあがった企画書の中から、私が「おくさまは18歳」を選んじゃったのがいけなかったんです。 ――いやいや、それが岡崎さんにぴったりの役だったんですよね。 中身はいいんですけど、18歳ってのがついているのが……。 面白すぎちゃって。みんながそれっきゃ頭にないのね。アニメのキャラみたいなもんですね。 アニメのキャラは年取らないからいいけど、私は人間なので、すごく大変ですよね。ずっとそのイメージがついて回る。 もっと普通に作品に出て、次は彼女はどんな役やるんだろうとか、どんな作品に出るんだろうとか期待をかけていただけるような女優であればよかったんですが。 なんかあまりにも「おくさまは18歳」「なんたって18歳!」のシリーズを、みんな子供のときに楽しんでくれちゃったもんだから、そういうものしかやらない人みたいに勘違いされてるわけですね。 ――でも、ぼくらは「おくさまは18歳」が好きでファンになったんですよ。 多くのファンがそうだというのはわかりますけど、ただそうではない方もいらっしゃいます。小さい頃の舞台でファンになってくれた方もいるし、ドラマ「あねいもうと」のころからのファンですっていう方、その前の「太陽の丘」から見てましたっていう方もいらっしゃる。「ヤング720」の司会を見ていましたという方、「巨泉・前武ゲバゲバ90分」が好きでしたという方もいらっしゃる。それは全部「おくさまは18歳」の前です。 だから、マスコミがいけないのね。「おくさまは18歳の」岡崎友紀という風に決めつけたがるから。それに私はすごく迷惑しているということでございます(笑)。 ――それだけ、「おくさまは18歳」が面白かったということですよ。 面白かったってのは、私は最近知ったんですよ。 忙しくて、オンエアのときは見る時間がない。16ミリフィルムで撮っている番組なので、スタジオでモニターで見ることもできないんですよ。ホームビデオがある時代じゃないし、私は一切見たことなかったんですね。それが最近、CSとかで放送してくださるし、YouTubeにあったりとかで、はじめて見ました。そうしたら面白いじゃないですか。 ――「おくさまは18歳」でのショートカットが印象に残っています。自分で考案されたのですか。 私の髪形です。もともと髪の毛が長いのは似合わない。フリルのついた洋服が似合わない。ピンクの洋服が似合わないっていう育て方をされてきて、母がショートカットがいいと言うものですから。この後「なんたって18歳!」だとウィッグをかぶっています。