夫婦ゲンカの「解決を急ぐ」のはNG!関係を維持するために必須の「相手を”リスペクト”したコミュニケーション」
一度落ち着くことも必要
でも、冷静に考えれば、これが得策ではないことがわかると思います。 相手に問題行動があった場合、カッとなってしまう気持ちもわかりますが、本書でもこれまで触れてきたように、たいていは相手にも何らかの言い分があるものです。 一晩中詰め寄っても、相手が素直に反省の思いを打ち明けてくれるとは限りません。むしろ、相手はますます態度を硬化させ、その行動に至った根本的原因について釈明することもせず、胸の内に秘めてしまうでしょう。 そもそも明日も仕事などがあるのに、一晩中詰め寄ったりすること自体、相手をリスペクトしていない証拠です。自分をリスペクトしていない人に対して、相手が心を開いてくれることはありません。 もちろん、いますぐ白黒はっきりさせて、場合によっては離婚するというなら、それも有効な手かもしれません。ただ、これからも夫婦関係を維持するつもりなら、一度冷静になって相手の立場に立って話を聞いたり、せめて話を中断して落ち着くことも必要です。 自分では正しいと思っていても、それはあくまであなたの考えです。自分本位の考えや、常識、倫理観をつきつけるのではなく、冷静に相手の気持ちを分析するほうが、関係改善につながります。 『復縁するための切り札は「夢のお告げ」!?…夫婦関係がこじれている人“必見”の「テクニック」とは』へ続く
岡野 あつこ(夫婦問題研究家・パートナーシップアドバイザー)
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