夫婦ゲンカの「解決を急ぐ」のはNG!関係を維持するために必須の「相手を”リスペクト”したコミュニケーション」
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第46回 『“夫婦のトラブルの原因”はおおむね「2つ」しかない!当たり前なのに多くの人ができていない、夫婦関係改善のための「解決策」を提案!』より続く
「ちょっとしたコミュニケーション」が大事
朝起きて顔を合わせても「おはよう」とも言わない。それどころか「フン」と返事にもならないリアクションをしてくる始末。 トラブルの絶えない夫婦ほど、お互いにこういう態度を取りがちです。パートナーをリスペクトしていないことが言い方や態度から明白に伝わってきます。 そうしたコミュニケーション、伝え方をやめて、挨拶や相手へのちょっとした声掛けを増やすと、相手を尊重していることが伝わります。 朝起きたら気持ちを込めて「おはよう」と挨拶し、食事の前には「今日のご飯はこれだから」とか、ちょっとしたコミュニケーションを欠かさないことが大事です。 外出時には「気をつけてね」と声掛けしたり、リスペクトし合っている夫婦の間には、こうした「ちょっとしたコミュニケーション」があふれています。
「パートナーをもっとリスペクトしよう」
意識的に挨拶を増やすことはもちろん、「相手をリスペクトすること=コミュニケーションを大事にすること」と肝に銘じて、丁寧な態度を心がけてみましょう。 たとえうまくできなくても、「パートナーをもっとリスペクトしよう」と思うだけでも、相手には結構伝わるものです。 たったこれだけでも、冷え切っていた夫婦関係が改善することがあります。 夫婦によくある「間違ったコミュニケーション」の一つに、「ケンカをしたときに解決を急ぎ、一晩中詰め寄る」があります。 パートナーの浮気が発覚した、とか、相手の問題行動を見つけた場合など、出口のない詰め方で相手を追い込む行動に出る人も多いようです。
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