京都水族館のクラゲワンダーが熱い! 謎多きクラゲの魅力を飼育スタッフに聞いた
京都水族館(京都市下京区)の展示エリア「クラゲワンダー」は、クラゲの展示のほかに飼育スタッフとコミュニケーションがとれるオープンスペースが設けられていたり、生まれたてのクラゲを見ることができ、老若男女問わずクラゲの魅力にハマってしまう人が続出している。 京都水族館のクラゲワンダーが熱い! 謎多きクラゲの魅力を飼育スタッフに聞いた ―クラゲのかわいいところはどこ? 脳みそがなくて、何も考えていないところや愛情がまったく伝わらないところが逆に良くて、かわいいです。ずっと「無」なので、ごはんをもらって嬉しいという感覚もないですし、そろそろごはんの時間だからと近くに来ることもありません。たまたま水流に乗り、そばに来てくれることはあります。 ―クラゲの飼育担当として大変なことは? クラゲには毒があることが有名ですが、触手に毒カプセルがあります。触手がとても長い子がいるので、気をつけていても触れてしまうことが…。ちなみに刺されて淡水で洗い流すと毒をさらに取り込んでしまうので、海水浴などで刺されてしまった時は必ず海水で洗い流すようにしてください。 ―なぜクラゲは傘を動かすのですか? 傘を動かすのは、ごはんを体内に取り込もうとしているため、生きるためです。水槽の上からストローを入れ、1匹ずつごはんをあげるのですが、お腹がオレンジ色になっている子はすでに食べているので、チェックしてみてください。クラゲの体には「水管(すいかん)」と呼ばれる管が通っていて、ごはんや水中の酸素を取り入れるため傘を動かしています。心臓がないので、その動きが心臓の代わりになっています。
―子どもたちからよく聞かれる質問ってありますか? どのクラゲが1番、毒が強いかを聞かれることがあります。「アマクサクラゲ」は触手だけでなく、傘にも毒を持っているので注意してください。ちなみに子どもたちに人気なのは、ちいさくてかわいい「たこくらげ」です。 冒頭で紹介した飼育スタッフとコミュニケーションがとれるオープンスペース「京都クラゲ研究部」では、繁殖や研究を行っており、まだ日本名が付いておらず、学名で呼ばれている「クリサオラ・プロカミア」が生息中だ。