知っていたらスゴイ! 奇妙で無名なOEM供給車 41選 前編 「リバッジ」されたマイナーモデル
フィアット・セディチ
前輪駆動と四輪駆動が選べるコンパクトSUVのセディチは、スズキSX4のリバッジモデルで、ハンガリーのスズキ工場で生産されていた。AUTOCARも試乗レビューでかなり感銘を受け、「確かにこれを避ける特筆すべき理由はない」と評した。 2009年に改良されたが(写真)、2013年に登場したスズキの新型SX4 Sクロスをベースするフィアット車は存在しない。フィアットのこのタイプの現行モデルは500Xで、ジープ・レネゲードに関連するが、リバッジではない。
フィアット・ヴィアッジオ
世界金融危機でクライスラーが倒産した後、フィアットは同社に投資し、ダッジ・ダートという最新モデルを生み出した。アルファ・ロメオ・ジュリエッタのプラットフォームの大型版をベースとしている。 フィアットはその後、ダートを改造してヴィアッジオとし(変更は最小限だったが)、中国で販売した。そこからさらに一歩進んで、オッティモというモデルも開発した。4ドア・セダンではなく5ドア・ハッチバックという点を除けば、基本的には同じクルマだ。
ヒンドゥスタン・アンバサダー
大ヒットを記録したアンバサダーは、1957年から2014年という非常に長い生産期間を通じてかなりの改良が行われてきたが、当初はモーリス・オックスフォード・シリーズIIIのリバッジモデルであった。 近い将来、ヒンドゥスタン・モーターズが新型アンバサダーを発表するという話もあるが、もしそうなったとしても、先代との関連性は薄いと思われる
ホールデン・ジャッカルー
初代と第2世代(写真)のいすゞ・トゥルーパー(ビッグホーン)は、GMのオーストラリア部門でジャッカルーという名称で販売された。初代はホールデン初の四輪駆動車だった。 19世紀から使われているジャッカルー(Jackaroo)という言葉は、羊や牛の放牧場で働く若者を指す。
ホンダ・クロスロード
ホンダはクロスロードという名のSUVを2車種販売している。第2世代(2007年)はすべて自社開発である。1990年代に登場した初代は、ランドローバー・ディスカバリーのリバッジモデルで、当時ホンダとローバーが業務提携をしていたことから実現した。 その3.9Lエンジンは、現在に至るまでホンダの市販車に搭載されたものとしては最大であり、また唯一のV8エンジンである。