知っていたらスゴイ! 奇妙で無名なOEM供給車 41選 前編 「リバッジ」されたマイナーモデル
アストン マーティン・シグネット
アストン マーティンが誕生してほぼ1世紀、どの時点においても、日本のコンパクトカーをリバッジして市場投入するという話は厳しい批判を受けたことだろう。しかし、2011年にそれは実際に行われた。 シグネットはトヨタiQの装備レベルを上げ、外観を一部変更し、驚くほど高い値札を付けたものだった。売れ行きは非常に悪く、アストン マーティンはそれ以来、似たような試みをしたことはない。しかし、わずか300台しか生産されなかったため、その希少性から現在ではプレミアムがついており、ロンドンの高級住宅街では驚くほどよく見かける。
アスナ・サンランナー
アカディアンと同様、アスナはカナダ市場専用のGM傘下ブランドだった。1990年代初頭のごく短期間に、日本と韓国から輸入した3つのモデルを販売していた。サンランナー、サンファイア、そしてSEまたはGTとして知られるセダンである。 このうちサンランナーは、スズキ・エスクード、スズキ・ビターラ、シボレー・トラッカーなどさまざまな車名で世界中で販売された小型SUVだ。地球上でもっともリバッジされたモデルかもしれない。
アウディ50
今日に至るまでアウディが販売した最小のクルマ、アウディ50は、初代フォルクスワーゲン・ポロとほぼ同じものだった。アウディによれば、1974年にアウディが先陣を切って販売開始し、1975年3月31日にポロの生産が開始されるまでに4万3002台の50を生産したという。このことから、初代ポロはアウディ50のリバッジモデルだったと言うのが正しいだろう。 ただし、アウディ50は1978年に生産終了したのに対し、ポロは現在第6世代である。正確性には欠けるが、ポロのリバッジと考えるほうが簡単だ。
BMW 3/15
BMWは1928年、アイゼナハ自動車製作所(Fahreugfabrik Eisenach)の買収を通じて自動車産業に参入した。今ではほとんど忘れ去られたこの会社は当時、ドイツでオースチン・セブンをライセンス生産し、ディクシー(Dixi)という名で販売していた。 BMWは買収後にディクシーから3/15へと改名し、徐々に改良を加えていく。その後1932年に登場した新型3/20は、オースチン・セブンのリバッジではなく自社開発の自動車である。