〔東京外為〕ドル、151円台前半=利益確定や実需売りで下落(29日午前9時)
29日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、利益確定や実需の売りなどに押され、1ドル=151円台前半に下落している。午前9時現在、151円16~18銭と前日(午後5時、151円72~73銭)比56銭のドル安・円高。 前日の海外市場では、欧州時間は堅調な欧州株を受けてリスク選好の買いが広がり、151円90銭台に上伸。米国時間の序盤は、「152円台に乗せらなかったことで、利益確定などの売りが出た」(外為仲介業者)とされ、151円40銭前後に値を下げた。その後は、感謝祭で休場となる中、151円50銭台を中心に動意薄となった。 東京時間の朝方は、午前8時すぎから「実需のドル売りが早めに出た」(資産運用会社)とされ、151円前後に水準を切り下げた。8時半に東京都区部CPIは発表されたが、「ほぼ市場予想通りの結果で、日銀の利上げ観測に影響はなかったのではないか」(同)との声が聞かれた。 東京市場は、「仲値公示にかけては月末の実質的な五・十日で売買が交錯する可能性がある」(外為仲介業者)との指摘があった。もっとも「感謝祭翌日で参加者が少なく、材料に乏しいため、午後は動意薄となる」(大手証券)と予想される。 ユーロは対円で下落、対ドルで上昇。午前9時現在、1ユーロ=159円63~65銭(前日午後5時、159円87~89銭)、対ドルでは1.0560~0560ドル(同1.0534~0536ドル)。