痛すぎる「足のつり」「こむら返り」は脚ストレッチで緊急ケア。足ツボ押しで予防もできる!【五臓ヨガ考案者、鍼灸師のSatoshi先生直伝40代、50代のセルフコンディショニング⑮】
●立って行うとき、これはNG! つっている足(後ろに引いた脚)の、つま先は前に向け、かかとは床につけるようにしよう。 つま先が前を向かずに横を向いていたり、かかとが浮いていると、ストレッチの効果が出にくいので注意して。
●寝た姿勢で行う、痛み緩和ストレッチは? 寝ているときに足がつると、痛くて、そのままの姿勢になってしまうもの。 そんなときは、寝た姿勢のまま、「つっている脚のかかとを、息を吐きながら押し出す」→「息を吸いながら、力を緩めてリラックスする」を行う。この動作をゆっくりと5回くらい(呼吸5回分くらい)繰り返して。 かかとを押し出すときは、体を揺らさず、脚をジワーっと伸ばそう。痛みが治まってきたら、徐々に力を緩め、ゆっくりと元の体勢に戻る。 ●ストレッチのポイント 立った姿勢で行うときも、寝た姿勢で行うときも、体を揺らしたりせず、つっている脚を静かにジワーっと伸ばそう。 また、伸ばしたあとは急に元の姿勢に戻らず、ゆっくり力を緩めていくことが大切だ。
セルフケア法 その2/中級編
◆「こむら返り」の予防には、足の内側と外側のくるぶしにある「ふたつのツボ」付近を刺激してほぐすのが効果的! 足がつる「こむら返り」が起こるのを防ぐには、日頃から、内側と外側のくるぶしにあるツボと、その近くをほぐしておくのが効果的だ。 内くるぶしのすぐ後ろのくぼみにあるツボ「太渓(たいけい)」と、外くるぶしのすぐ後ろのくぼみにあるツボ「崑崙(こんろん)」を、指で挟むようにして刺激しよう。 朝一番に行うのがおすすめだが、昼間の休憩中や疲れを感じたときなど、一日のどのタイミングで行ってもOK。
●ツボ「太渓(たいけい)」と「崑崙(こんろん)」を刺激する! 太渓は、血行促進作用があるツボ。ここを刺激すると、足がつりにくくなる。むくみ軽減や、加齢や体力の衰えによる精力不足を補って、全身の活力を高める効果がある。 崑崙は、体のいろいろな部位の痛みやこりなど、神経系の症状に効果があるとされるツボ。ここを刺激すると、足がつりにくくなる。脚の痛みや疲れ、むくみなどを抑えるのにも効果的だ。 首こりや肩こり、後頭部の頭痛にも有効。腰痛や頻尿の予防の効果も期待できる。
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