急増する「盆栽窃盗」被害額1000万円以上も…「防犯対策にも限界がある」被害者の憤り
”ベトナム人グループ”が犯行関与の可能性も
警察が防犯カメラの画像などを基に捜査を進めたところ、〝ベトナム人グループ〟が犯行に関与している可能性が浮上したという。 「知人の業者も窃盗被害に遭いましたが、逮捕されたのはベトナム人でした。警察も把握していますが、彼らは日本では情報開示請求などが難しいSNSなどで情報をやり取りし、組織的に窃盗を行っていると思われます。国内では盗んだ盆栽を売りに出しても盗品だとすぐにばれますから、恐らく海外に転売しているのだと思います」(武部さん) 窃盗被害以降、武部さんは「1000坪の敷地に7、800万円を出して塀を作った」というが、「個人で防犯対策を施すには限界がある」と憤りを隠さない。 武部さんが続ける。 「被害状況などの情報は警察よりも業者間同士の方が早いのが現状です。海外をまたいだ捜査が困難なのはわかりますが、SNSの情報開示も含め警察には本腰を入れて捜査に当たって頂きたいと願っています」 盆栽協同組合では盗難対策として、転売防止のために窃盗被害に遭った盆栽の写真を掲載することや、個々の業者へのセキュリティー強化を呼び掛けている。
弁護士JP編集部