フェルスタッペン「ニューウェイ離脱は外部から見たほど劇的ではない」一方で本音は“残留”希望だったとも
レッドブルF1は先日、F1マシンデザイナーとして著名なエイドリアン・ニューウェイがチームを離れることを発表した。この件についてドライバーのマックス・フェルスタッペンは、「外部から見たほどに劇的なことではない」と語っている。 【ギャラリー】F1史上最も醜い、2014年のF1マシン全車 多数のチャンピオンマシンを送り出してきたニューウェイは、2006年にレッドブルに加入。現在のレッドブルの成功に、多大な貢献を果たしてきた人物だ。 そんなニューウェイがチームを離脱するということで、他のチームからはレッドブルにとっては打撃になると受け止められている。またニューウェイを獲得しようとする動きもあり、その場合もレッドブルにとっては痛手となるはずだ。 ただニューウェイの離脱は外部の人間が考えるほど劇的なことにはならないかもしれない。ドライバーのフェルスタッペンは、ニューウェイ離脱について次のように語った。 「もちろん、エイドリアンはレッドブルの成功に対してとても重要な存在だった。でも時間が経つにつれて、彼の役割も少し変わってきた」 「多くの人達は、実際に彼が何をしていたかを理解していないと思う。彼が何もしていないと言うつもりじゃなくて、彼の役割は進化していたんだ。多くの優秀な人物がチームに加わって、部門全体が強くなった」 「当然だけど、僕は彼に留まって欲しかった。彼の経験は常に助けになってくれるからだ。そして個人としても彼は素晴らしい人物だからね」 「だけど僕はエイドリアン以外の技術チームがとても、とても強いと心から信頼しているし、彼らはここ数年間、マシンの競争力によってそれを示してきた」 「だから外部から見たら、今回のことはとても劇的だと見えるだろうけど、実施にチーム内部で起こっていることを知っていれば、見た目ほど劇的ではないんだ」 なおフェルスタッペンは個人的にニューウェイへ残留を説得することには意味がなく、新たな挑戦へ進もうとしていることを止めるべきではないという自論も口にしている。 「説得する必要はないよ。結局のところ、もし誰かが去りたいと思っているのなら、それはそうすべきなんだ」とフェルスタッペンは言う。 「それは僕が彼に送ったことでもある。自分自身や家族にとって正しい判断だと思ったり、あるいは別の挑戦を求めたりするのなら、そうすべきなんだ」 「F1の世界というのは、“サメの水槽”だからね。誰もが自分自身のことを考えているんだ。それは僕も分かっているし、バカじゃないんだ。だからそれでいい」 「彼の人間性やその知識、そしてもし他のチームに加わることを望んで、もたらす可能性がある物事を考えると、僕は彼に残って欲しかったという気持ちを否定することはできない」 「その一方で、僕はウチのスタッフ達はこの仕事において信じられないほど優れていると信じている」
Filip Cleeren