物価高騰で公共事業が…建設費を100億円増額しても入札なし 現場でいま起きていること【静岡発】
物価上昇への対応策は?
費用高騰や人手不足に伴う公共建築への影響。 専門家は「公共建築に特有のシステムが現在の状況に対応できていない」と指摘する。 静岡産業大・小泉祐一郎 教授: 役所の公共建築は一定の方針が出てしまうとそれをそのまま進めていく。途中で単価が上がってしまうので、設計変更しようとか、そういう話にならないことが多い 設計・見積もりと入札・工事では、別の会社が担うことが一般的な公共建築。 しかし、設計から工事まで時間がかかり、柔軟さもないため、現在のような急激な物価上昇に対応できていないという。 その上で小泉教授は「入札までの流れを一体化することも必要」との見解を示す。 静岡産業大・小泉祐一郎 教授: 設計は設計、建設は建設と分担すると、なかなかコストダウンが図りにくい。設計と建築工事を一体的に発注していく中で、「設計変更をある程度、柔軟にやりながらコストダウンを図る」ということも考える必要がある 物価上昇が続く中で今後も費用の増額が続く可能性は十分にある。 「費用はどんどん上がるもの」という認識を持ち、対策を講じていく必要がありそうだ。 (テレビ静岡)
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