小中高生の自殺が高止まり…自殺対策白書を閣議決定
自殺未遂歴をみると、2022年以降では、小中高生は男女ともに自殺未遂があった時期が自殺の1年以内である場合が過半数を占めた。特に女子小学生や女子高校生は、自殺から1か月以内に自殺未遂歴があった自殺者の割合が高かった。
2009年以降の小中高生の自殺者数を日別でみると、8月後半から増加し、特に夏休み明けの9月1日が多い。地域別では、「北海道・東北」の自殺者数が増える時期は、「その他地域」よりも2週間ほど早く、北海道・東北地方の夏休み明けが1~2週間早いことと関連があると考えられている。
自殺対策白書では、自殺統計原票データから示された分析内容から、具体的な対応策を示すとともに、今後の取組みの方向性を提言。国をあげて、誰も自殺に追い込まれることのないよう、生きることの包括的な支援として、子供への自殺対策を強力に推進するとしている。
リセマム 奥山直美