はやぶさ2、人工クレーターを確認 JAXA会見(全文2完)人生最高の1日
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日午後、記者会見を開き、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」表面に生成を試みた人工クレーターの探索状況について説明した。 【動画】クレーターは生成できた? はやぶさ2が降下し探索 JAXAが会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「クレーターは生成できた? はやぶさ2が降下し探索 JAXAが会見」に対応しております。 ◇ ◇
今の気持ちを教えてほしい
共同通信社:共同通信の須江と申します。確認おめでとうございます。あらためて先生方に一言ずつ、このクレーターを確認できての今のお気持ちをお願いできればと思います。 荒川:神戸大学の荒川です。SCIとDCAMの科学担当の主任研究者をやっておりまして、7年間、この日を待ちわびていたと。DCAMでイジェクタ噴出物を見たときにも感動したわけですが、実際にそのイジェクタを見て、たぶん数メーターぐらいのクレーターができているんじゃないかと想像していたんですが、その想像以上にはっきり、くっきりとこのような立派な穴を確認できて、私は非常に人生最高の日の1日だというふうに思っています。以上です。 吉川:ミッションマネジャー吉川のほうからコメントですけれども、私も「はやぶさ2」の一番最初の提案のときからこの衝突装置というのが出てきて、本当にこういう挑戦がうまくいくのかなと思っていてずっとやってきたわけですが、今日の結果を見て、これは本当に大成功で、まだまだこれからサイエンスのことを調べていくわけですけれども、これからどのようなことが分かるのか、非常に期待が持てると、非常に楽しみというふうに今、感じています。 久保田:もう一目瞭然で、「はやぶさ2」がリュウグウにちゃんと足跡を残して、中の物質も見れるようにしたというのは、また大きな扉を開けたのかなというふうに思っています。 津田:そうですね、いや、まさに今回、本当に足跡を残せたというのは、この「はやぶさ2」として、あるいは深宇宙探査として初めての試みで、それが本当に成就したというのは大変、その部分は本当に飛び上がるぐらいうれしいです。この画像が下りてきたのも本当についさっきなんですけれども、管制室で歓声が上がりました。 この開発には非常にたくさんのメンバーが関わっていて、もちろん打ち上げたあとから入ってきたメンバーもたくさんいますが、みんな共通してこの運用が非常に挑戦的であること、それから世界初の試みであることという自覚・認識を持ってやっていましたので、この画像、もう明らかにクレーターができているという画像は本当にうれしくて、それをチームとも共有、その気持ち、感想を共有しました。大変うれしい1日です。 司会:ありがとうございました。では次の方。じゃあその後ろのシャツの方。