アンカーのソーラーパネル搭載「防犯カメラ」首振り&AI追尾上位モデルを設置レビュー
首振り機能とAI追尾の実用性は?
改めて初期設定から紹介していきます。 購入後の最初の設定は、Eufyシリーズ共通の「Eufy Security」アプリを利用してセットアップ。前回「Eufy Solar Wall Light Cam S120」を使ったこともあり、デバイスを追加登録する形になります。新規セットアップでも、アプリの指示に従ってアカウント登録後、QRコードをスキャンしてWi-Fi接続を行えば初期設定は完了です。 設置場所と角度については、首振り対応なので設置後にアプリからカメラの向きを調整してプリセット可能。だから、多少向きが合わなくても問題なし。なお、ソーラーパネルの向きもカメラとは別に調整できます。 初期設定を済ませたら、防犯カメラとして稼働スタート。出荷時から内蔵8GBのメモリを利用可能で、録画の利用に追加コストはなし。バッテリー消費に関わる動作モードは、動作検出時に最大60秒録画する監視モードに設定。常時録画の設定はありません。 設置の翌日より、録画された映像などを確認しながら、改めて機能をチェックしていきます。 アプリの操作性についてはEufyシリーズ共通。デバイスタブからカメラを選ぶとライブ視聴も可能です。ただし、今回取り付けたAnker「Eufy SoloCam S340」は、ややWi-Fi電波が弱いようで、カメラ接続後に表示される伝送速度も遅く、安定感がありません。 アプリから視聴できる画質は、最大3K画質。ライブ/プレビュー視聴ができるため、十分過ぎるほどキレイです。Anker「Eufy SoloCam S340」はカメラ仕様にかなり強烈にこだわっていて、3K広角カメラと、2Kの8倍ズームも利用可能。特にデフォルトの広角カメラは遠くまで映り過ぎて驚きました。 夜間のビデオ撮影はデフォルトでは「夜間モード(白黒)」ですが、「夜間モード(カラー)」に設定すればライト点灯も可能。夜間モードオフで常時カラー撮影にも設定できます。庭にも照明のある僕の自宅では、夜間もカラーの方が見やすいですね。 そして水平方向360°、垂直方向70°で調整できる首振り。シンプルな使い方としては、アプリからズーム含めてカメラ向きのプリセット設定が可能です。 さらなる発展的な使い方として、動作検知時にAIトラッキングによって検出した人物と車両を首振りで追い続けることができます。 ただ、同じ2階バルコニーにセットしたAnker「Eufy SoloCam S340」とTP-Link「Tapo C320WS」の録画映像一覧を見比べてみると…意外な弱点に気づきました。 同じ日時の録画リストを見比べてみると、Anker「Eufy SoloCam S340」は、夜間の通行人を検出できておらず、一晩で5件以上の録画漏れを確認しました(なお、夜間は設定に関わらず人物以外を含む全ての動体を録画するはず)。テスト目的で派手な服装で歩き回る僕はしっかり映っていましたが、それ以外はすべて録り逃しています。前回の記事でも指摘した通り、防犯目的では夜間の動体検出精度が低いのは大問題。まず動体検出の精度をデフォルトの3から最大まで上げるのは当然として、設置位置をより人物を検出しやすい高さ(低い位置)にするべきなのか…。同じ設定で日中は検出できているので、問題に気づきにくいことも難点です。 バッテリー運用とソーラーパネルのパフォーマンスについても検証してみました。設置場所は2階バルコニー。検証期間中は日差しにも恵まれ、日照時間は1日平均6時間以上。設置2日目朝10時の時点でバッテリー残量81%から、同じ2日目夜に確認したら既に残量99%と1日で18%ものプラス。録画イベントは1日あたり30件程度でしたが、この程度の録画頻度ではバッテリーの心配は全くありません。大型ソーラーパネル搭載の安心感は抜群です。 録画による内蔵ストレージ8GBの占有は1日分で1%ほど。ただし、これは動作検出と録画の頻度次第なわけですが、8GBという容量の割に長時間録画できています。もちろん映像はスマホアプリからダウンロードして保存可能です。