今年の「年末ジャンボ宝くじ」一攫千金の狙い目、 3つの高額当せんを踏まえた期待値と賢い買い方とは?
11月20日、毎年恒例の「年末ジャンボ宝くじ」の発売が始まる。今年も最高当せん金は1等前後賞合わせて10億円と超高額だ。現在行われている5つのジャンボ宝くじの中で、この10億円という最高当せん金は飛び抜けて高い。 【表】気になる「年末ジャンボ」の当せん確率と期待値 現在行われているくじの当せん金の最高額は、スポーツ振興くじの「MEGA BIG(メガビッグ)」で、キャリーオーバーがある場合の1等最高12億円だ。だが、キャリーオーバーがない場合には、最高7億円にとどまる。年末ジャンボ宝くじの最高当せん金10億円は、キャリーオーバーがない場合のメガビッグの1等当せん金を上回っている。 まさに一攫千金のチャンスと言える今年の年末ジャンボ宝くじをどう狙うべきか、考えてみることにしよう。 ■ ジャンボは超高額当せんと共に1000万円や100万円の高額当せんも魅力 年末ジャンボ宝くじは、「年末ジャンボ」と「年末ジャンボミニ」の2本立てで発売される。最初に注意しておきたいのは、「1等前後賞合わせて10億円」のうたい文句で販売されるのは、年末ジャンボということだ。これに対して、年末ジャンボミニの当せん金の最高額は、1等前後賞合わせて5000万円となっている。 今年のくじの内容について細かく見ていくが、あらかじめ申し上げておくべきことがある。実は「年末ジャンボ、年末ジャンボミニとも昨年のものから基本的に変更はない」ということだ。これは昨年の変更により、年末ジャンボ宝くじとして、ある種の完成形に達したということなのかもしれない。 それでは、まず年末ジャンボからくじの内容を見てみよう。
昨年、当せん金1000万円の2等と当せん金100万円の3等の当せん確率が大幅に引き上げられた一方で、当せん金1万円の5等の当せん確率は引き下げられた。これらにより組み替えが行われ、1000万円や100万円の高額当せんに大きくシフトしたわけだ。 では、100万円以上の高額当せんを当てるには、どれだけくじを買ったらよいか。計算してみると、100万円以上の賞金が当たる確率は0.002055%なので、この数字の逆数をとることにより、平均的には、4万8662枚のくじを買うと100万円以上の賞が1本当せんするという結果になる。 これだけのくじを買うと、100万円未満の複数の当せんも期待できる。具体的には、4等4本、5等48本、6等486本、7等4866本の当せんが期待できる。こうした4等から7等の当せんにより、平均的に、当せん金359万7800円が受け取れる。100万円以上の賞の当せんと合わせて、459万7800円以上の当せん金の受け取りが期待できることになる。 ただし、1枚300円のくじを4万8662枚買うためには、1459万8600円が必要となる。たとえ3等100万円が1本当せんして459万7800円の当せん金を受け取ったとしても、1000万円以上もの持ち出しとなってしまう。大量購入を考える場合には、購入額と当せん金の受取額の関係に十分注意しておく必要があると言えるだろう。 このように見ていくと、年末ジャンボは「一攫千金の狙いを中心に据えながら、併せて当せん金100万円以上の高額当せんも狙いたい」という高額当せんの願いにかなうくじと位置付けられそうだ。