今年の「年末ジャンボ宝くじ」一攫千金の狙い目、 3つの高額当せんを踏まえた期待値と賢い買い方とは?
■ ジャンボは「5等1万円」の当せん確率も捨てたものではない ここで、ややトリッキーなのは、当せん金1万円の5等をどう考えるかという点だ。 この5等は、昨年、当せん確率が引き下げられたが、それでも当せん確率は0.1%ある。当せん金1万円の受け取りの魅力も、まだまだ捨てたものではない。 年末ジャンボでは、平均的にいうと、くじを885枚買ったら、1万円以上の賞が1本当せんすることになる。885枚のくじからは、平均的に6等8本、7等88本の当せん金(5万400円)の当せんも期待できる。1万円以上の賞の当せんと合わせて、6万400円以上の当せん金の受け取りが期待できる。 ただし、くじを885枚買うためには、購入代金として26万5500円が必要となるので、やはり平均的には持ち出しとなる。大量購入を考える際には、購入額と当せん金の受取額の関係に注意が必要だ。
■ 昨年復活した「当せん金1万円」が今年も存置されたジャンボミニ 続いて、年末ジャンボミニについて見てみよう。ジャンボと違って、ジャンボミニの当せん金の最高額は、1等前後賞合わせて5000万円にとどまる。 昨年、1等前後賞合わせて5000万円の当せん確率が引き上げられた。そして、当せん金1万円の3等が新設された。 一方、当せん金100万円の2等の当せん確率は引き下げられた。これらを通じて組み替えが行われ、1等前後賞合わせて5000万円の当せんと3等1万円の当せんにシフトしたことになる。 この結果、10億円の超高額当せんがメインのジャンボとは対照的なくじとなった。実は一昨年、ジャンボミニは当せん金5万円や1万円の等級をやめて、100万円の当せん金に組み替えられていた。昨年、当せん金1万円の等級が復活し、それが今年も存置された格好となっている。 これにより、当せん金1万円以上の当せん確率は大幅に引き上げられたままとなった。平均的には、1枚300円のくじを969枚買ったら、1万円以上の賞が1本当せんする計算になる。ジャンボの、「くじを885枚買ったら1万円以上の賞が1本当せんする」という話に比べると、購入するくじの枚数はやや多くなる。 969枚のくじからは、4等9本、5等96本の当せん金(5万5800円)の当せんも期待できる。1万円以上の賞の当せんと合わせて、平均的に6万5800円以上の当せん金の受け取りが期待される。ただし、くじを969枚買うためには29万700円が必要なので、やはり平均的には持ち出しとなる。 それでは、ジャンボミニの魅力は一体何なのか? ずばり、1等前後賞合わせて5000万円の当せん確率だ。5000万円といえば大変な高額と言える。その当せん確率が、昨年、一昨年のものから2.5倍に引き上げられ、今年もそれが維持されている。 ジャンボミニの1等の当せん確率は0.0001%で、これはジャンボの1等の当せん確率(0.000005%)の20倍に相当する。大変な高額の当せん金を受け取れる確率がかなり高い、ということになる。ジャンボミニは、「1等前後賞合わせて5000万円の高額当せんにチャレンジしたい」という希望に沿ったくじと言うことができる。