家庭用洗剤の使用はマナー違反? キャンプの洗い物はエコ洗剤とキッチンペーパーが必須アイテム
忙しい日常から離れ、大自然の中でのびのびと過ごすことができるキャンプ。しかしキャンプ人口が増える中で、問題になっているのがキャンパー達のマナー違反です。そこで今回は意外と知らない人も多い、キャンプ場での食器洗いのマナーについて解説していきます。 【写真】環境に優しいキャンプの実践方法をチェックする(全6枚)
キャンプ場でいつもの食器洗剤は使用NG!?
キャンプでの食器洗いを語る上で重要なのが、キャンプ場の排水設備は一般家庭のように下水の設備が整っていない場合が多いということ。私たちが汚した水がそのまま海や川に流れてしまうこともあるため、洗い物には環境に配慮されたエコ洗剤を使用するのがマナーです。もちろん大前提として、洗い物は炊事場などの水場でおこなうのがルール。どんな洗剤を使おうと、海や川で直接洗い物をするのはもっての他です。
エコ洗剤ってどんなもの?
では環境に配慮されたエコ洗剤とはどういったものなのでしょうか。見分けるポイントは、油汚れを落とすために配合されている界面活性剤。天然物質で作られた「天然界面活性剤」なのか、化学合成によって作られた「合成界面活性剤」かをチェックしましょう。 実は一般的に販売されている食器洗剤は「合成界面活性剤」が使用されているものが多く、洗浄効果は高いものの、海や川に流れても分解されにくいため環境への悪影響は避けられません。対してエコ洗剤に使われる「天然界面活性剤」は、自然界に元々ある天然物質で作られています。流出しても分解されやすく、環境への影響が非常に低いのが特徴。キャンプ場で使用する食器洗剤を購入する際には、「天然界面活性剤」が使われているものを選ぶようにしてください。
人にも環境にも優しいキャンプを心がけよう!
エコ洗剤としてメジャーなものでは「ヤシノミ洗剤」があります。また環境先進国のドイツ生まれで、日本では旭化成ホームプロダクツ株式会社が販売している「Frosh」も有名。エコ洗剤は手肌にも優しい成分なので、敏感肌の人は普段から愛用しているという人も多いようです。 ただしキャンプ場によっては、使用可能な食器用洗剤のメーカーを指定している場合も。事前に確認してから購入するのがいいでしょう。 またSNSには「キャンプでは洗い物をする前に、スクレイパーやキッチンペーパーで油汚れを拭き取ってる」と、エコ洗剤以外の方法で水を汚さない工夫をしている人も。1人1人がマナーを守ることで、人にも環境にも優しいキャンプを楽しめるといいですね。
野中陽平