『ツギクル』で話題!! お笑いコンビ・ポテトカレッジ「業界のヤツは見る目がない!」
「世の男の代弁者」であるコモダドラゴンと、ツッコミのきよによるお笑いコンビ・ポテトカレッジ。今年7月に行われた『第5回ツギクル芸人グランプリ』で決勝に進出し、強烈なインパクトを残した二人。 【インタビュー写真】ポテトカレッジ「今年3月に家が火事になったコモダは“ちょっと犯人に疑われた”」 ニュースクランチ編集部では、意外!?にも思える二人の社会人経験や、結成のきっかけ。さらに今年、コモダの家が火事になった事件の真相までインタビューで聞いた。 ◇バンドやったらモテる! と思ったら笑い声 ――ポテトカレッジさんは、お二人とも芸人になる前、社会人経験があるそうですが、なぜお笑い芸人を目指したのですか。 きよ:芸人になる前は看護師として働いていました。お笑いは好きだったんですけど、自分がなるとかはまったく考えてなくて。でもある日、病室から患者さんの「ヒー! ヒー!」って苦しそうな声が聞こえてきて、大丈夫か? と思って駆けつけたら、バナナマンさんのライブDVDを見て笑ってたんですよ。 ――息ができなくなるくらい。 きよ:しかもその患者さん、いつもは寡黙な方だったので、改めてお笑いってスゴいなと。ほかにも、入院しているのはおじいちゃん、おばあちゃんが多いんですけど、みんな『バカ殿様』とか『ドリフ』とかを見て笑ってるんですよ。それで、みんなを笑顔にできるお笑いっていいな、やってみたいな! と思うようになりました。 コモダドラゴン(以下、コモダ):すごくしっかりした理由でしょ?(笑) ――先ほどお笑いを見るのは好きだったと言っていましたが、好きな番組や芸人さんはいましたか? きよ:出身が宮崎県なんですけど、宮崎ってそもそも娯楽があまりなくて。テレビも民放は2局しか映らない環境なんです。なので、お正月の『爆笑ヒットパレード』(フジテレビ系列)、『爆笑オンエアバトル』(NHK)を夢中で見てました。 あと、チュートリアルさんが大好きで、テレビではあまり見られない分、配信番組の『ヨシモト∞』とかを見てましたね。それまではネタ番組でしか見てなかったので、“この人たち、しゃべりもおもしろいんだ!”って驚きました。 ――本当にお笑い好きだったんですね。コモダさんはいかがですか? コモダ:きちんとお笑いを見るようになったのは、大学の頃ですね。軽音楽部に入ったんですけど、そこの友達がいろいろ教えてくれて。 ――最初はお笑いより、音楽のほうが好きだったんですか? コモダ:はい、バンドを始めたのもオアシスのギャラガー兄弟に憧れてです。愛媛県のすごい田舎で育ったんで、大学行って、バンドやりゃモテるだろうって、ベタな考えを信じてました。だって、生まれてから自分のことを一度も鏡で見たことなかったから(笑)。その結果、バンドで俺が歌うと笑いが起きたんですよね。 きよ:カッコイイつもりでやってるのにね。 コモダ:学園祭で演奏したときは笑いも起こったし、メンバーの友達がハーフの子を呼んでたんですけど、終わったあとに俺のことを「あいつの発音、ヤバいね」と言ってたらしくて。顔が悪くても、実力があれば良かったんですけど、そんなこと言われたら……そりゃやめますよね。理想と現実は違うんですよ。 ――それでお笑いをやろうと。 コモダ:友達が「さすがに俺ら笑い者やから、大学卒業したら養成所に行こうぜ」と、誘ってくれました。もう、モテるためにはお笑いしかない! と。だけど、そいつがギリギリになって“やっぱ、やめるわ”って言い出して、俺もお金を貯めるために一旦働くことにしたんです。 ――どんな仕事をされていたんですか。 コモダ:居酒屋やカラオケ店にお酒を卸す仕事をしてました。いま考えるとすんごいブラック企業(苦笑)。毎日、朝6時から夜8時ぐらいまで働いてたし、休みも月4回くらい。それで給料15万とかでした。だからやめたくて辞表を出したんですけど、「いやいやいやいや(笑)」って言われて受け取ってもらえなくて。それで結局、3年くらい働きましたね。 ――そして、ワタナベの養成所に入ったんですね。なぜ、ワタナベだったのですか。 コモダ:“王道に行ってもな”というのがあったので、吉本さんではなく、人力舎かワタナベの養成所で迷ってたんですよ。そこでワタナベの養成所に1回問い合わせの電話したら、ものすごい営業の連絡が来るようになって。 俺が「お金がないんですよ」とか言っても、「でも、ローンを組めたり、新聞奨学生とかやれば大丈夫だから」って、あの手この手で来させようとするんですよ。それで結局、新聞奨学生をしながら通ってました。 きよ:私も強い思いがあったわけではないんですけど、当時、ブルゾンちえみさんがブレイクしたタイミングだったので「一番おもしろい女芸人集合!」みたいな広告にまんまと食いついちゃって。 しかも「おもしろければ特待生になれます!」みたいな案内もあったので、いいなと思って入りました。実際に10万円だけ免除されたんですけど、あとから聞いたら、みんな免除されてるらしいんですよ(笑)。 コモダ:俺も10万円免除でした。ただ本当に1期にひとりくらいは、全額免除になって気まずそうにするヤツもいるんですよ。