北村一輝“おっちゃん”が若者との交流を通じて、自身のアップデートを目指すTVerの新番組「おっちゃんキッチン」配信開始
北村一輝が主演を務める、TVerとKDDIによるコンテンツ共同制作プロジェクトの第一弾作品「おっちゃんキッチン」が、9月6日より民放公式テレビ配信サービス「TVer」とTVer公式SNSで配信開始となった。 【写真】キメ顔の北村一輝、“おまかせのみ”と書かれた食堂で腕組み ■おっちゃん×若者のコミュニケーションが見どころの新番組 本作の舞台は北村演じる“おっちゃん”店主が営むこぢんまりとした食堂。“おっちゃん”の決め台詞「おまち丼(どん)さま」を合言葉に提供される、心を満たす丼グルメと共に、自身の悩みの解決につながる糸口をその丼から得る若者の姿や、若者たちとの手探りなコミュニケーションを通じて自身の“アップデート”を目指す店主の姿が描かれる。 横型動画をTVerで、縦型動画をTVer公式SNS(TikTok、YouTube Shorts、LINE VOOM、X)で、それぞれ視点の異なるストーリーとして無料配信する。 ■40代男性の2人に1人が「年下の相手とのコミュニケーションに不安」 Z世代は、年上の相手に「もっと自分の話を聞いてほしい」 「おっちゃんキッチン」にはさまざまな悩みを抱えた客が来店する。この度、TVerは18~59歳の有職者男女を対象に、世代の異なる相手とのコミュニケーションについての意識調査を実施。 年下の相手とのコミュニケーションにおいて、本作の“おっちゃん”と同世代である40代男性の2人に1人が、自身が「厄介な存在になっていないか不安」と回答。特に不安を感じるシーンは「年下の人に対して、“(自身が)言わなくていいことを言った”と思ったとき」。自身の言動や態度が年下の相手からどう見られているのかを気にしている様子がうかがえる。 一方、Z世代を対象に、年上の相手とのコミュニケーションについて感じていることを聞くと、半数以上が「もっと良好な関係を築きたい」と回答。ただし、年上の相手に対して「どんな話をしたらいいか分からない」と悩んだり、「自分の話をもっと聞いてほしい」と感じたり、Z世代も世代の異なる相手とのコミュニケーションに不安を感じていることが分かった。 ■社会学者・常見陽平氏「アラフォーも若者も、違う年齢層とのコミュニケーションが不安ではあるが、交流したい・嫌われたくない」 いま、老若男女問わずビジネスパーソンの悩みとは、異なる年齢層とのコミュニケーションだ。特に40~50代の社員は若いビジネスパーソンとのコミュニケーションに恐怖心すら抱いている。ハラスメント扱いされるのではないか、自分の言っていることが響かないのではないかなどが懸念され、ますますコミュニケーションがぎこちなくなる。育った環境、特にITツールやメディアとの接点のあり方により、ジェネレーションギャップが細かくなっている。違う年齢層の人に対して「非常識」だと感じることもあるだろうが、実際は「異常識」なのだ。つまり、常識が異なるのだ。 特に40代男性が不安になる言動として「年下の人に対して、“(自身が)言わなくていいことを言った”と思ったとき」が1位となっていることが象徴的だ。これもそうだが、「よかれ」と思って言ったこと、若者を「わかっているつもり」で言ったことが相手を傷つけたり、スルーされたりすることを過度におそれているのではないか。一方、希望が持てるデータでもある。アラフォーも若者も、違う年齢層とのコミュニケーションが不安ではあるが、交流したい、嫌われたくないと思っている点である。相手に対する好奇心、想像力を大切にしたい。 TVerとKDDIが共同制作する「おっちゃんキッチン」は、日本社会のジェネレーションギャップ、年齢をこえたコミュニケーションにとっての指南書の役割を担うことを期待する。この作品によって、多くのビジネスパーソンが救われ、日本の職場のコミュニケーションが活性化されることを願ってやまない。